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Whisper│動画から日本語の文字起しをする方法│Mac

OpenAIが公開した音声認識モデル「Whisper」を使い、Mac環境で動画の文字起こしを試しました。

導入手順と初稿で実際に試した結果をまとめます。

2026年10月8日に公式リポジトリの仕様を確認し、旧検証と現在のCLI設定の違いを追記しました。

今回の更新ではWhisperのインストール・モデル取得・文字起こしの再実行は行っていないため、以下の旧画像や認識結果を現行版の再検証結果とは区別してください。

目次

Whisperで動画から日本語の文字起こしをする手順

検証を行った作業環境は以下の通りです。

  • M1 MacBook Air(初稿の検証環境)

公式READMEにはWindows向けの導入方法もありますが、この記事の実行記録は初稿のMac環境によるものです。

STEP
Pythonのインストール

まずはPython3を実行できる環境を用意します。

以下のHomebrewとGitHubからの導入コマンドは、初稿で使った手順です。

公式READMEのPython互換性の目安は3.8〜3.11なので、現在のPython・PyTorch・依存パッケージの組み合わせは導入前に確認してください。

ターミナルを起動します。

パッケージマネージャーのHomebrewを導入します。

/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install.sh)"

Homebrew経由でPython3をインストールします。

brew install python3

詳細な導入手順は「Mac Python インストール」などで検索すると確認できます。

STEP
Whisperのインストール

ここからWhisper本体の環境を構築します。

まずはユーザー>フォルダー直下に「Whisper」フォルダーを作成し、カレントディレクトリを移動します。

ターミナルで以下のコマンドを実行します。

mkdir whisper
cd whisper

続いてWhisper本体をインストールします。

ターミナルで下記のコマンドを実行します。

pip install git+https://github.com/openai/whisper.git

動画や音声ファイルを処理するためにffmpegもインストールします。

brew install ffmpeg

公式READMEでは公開リリース版の導入も案内しています。

既存のPython環境と分けたい場合は、Python公式の仮想環境を用意してから、公開リリースを導入する方法があります。

python3 -m venv .venv
source .venv/bin/activate
python -m pip install -U openai-whisper
whisper --help

この追加例は公式手順に基づく記載で、今回このMacで実行したコマンドではありません。

インストールが完了したら、実際に導入された版とヘルプの表示で利用できるオプションを確認してください。

STEP
動画の文字起しを実行

文字起こしを行いたい動画ファイルを、作成したWhisperフォルダー内に配置します。

初稿ではYouTubeの切り抜き動画素材を使って検証しました。

新しく試す場合は、自作の短い音声や、文字起こし・掲載の許可がある素材を使ってください。

フォルダーに動画を配置後、以下のコマンドを実行します。

whisper 動画名.mp4 --language Japanese

このコマンドで日本語音声の文字起こしを開始します。

確認した公式CLIではモデルを省略した場合はturboが使われますが、旧版では既定値が異なる場合があります。

初回は必要なモデルを取得することがあるため、通信と保存容量も確保してください。

処理時間はモデル・音声の長さ・ハードウェアなどで変わり、この旧画像から現在のMacでの速度を判断することはできません。

旧検証では、処理が完了するとターミナルに以下の結果が出力されました。

画像にある「FP16 is not supported on CPU; using FP32 instead」は、確認した公式コードではCPU処理をFP32に切り替える警告で、それだけで文字起こしの失敗を意味するものではありません。

文字起こし処理が完了し、ターミナルに結果が出力された様子。
旧検証画像(画像登録日:2022年10月23日、撮影日時は未確認)。
STEP
文字起しの結果の確認

旧検証では、下の画像のとおり3種類の字幕・テキストファイルを確認しました。

2026年10月8日に確認した公式CLIでは、出力形式の既定値はallで、TXT・VTT・SRT・TSV・JSON・JSONLの6形式を保存する実装になっています。

旧画像のファイル数や「動画名.mp4.vtt」という命名を、現行版の固定仕様として参照しないでください。

確認した現行の出力コードは入力拡張子を外した名前で保存し、例として「動画名.vtt」になります。

画面が狭い場合は、次の表を横にスクロールできます。

形式保存される内容
.txt認識した本文
.vttWebVTT字幕
.srtSRT字幕
.tsv開始・終了時刻と本文のタブ区切り
.json認識結果のJSON
.jsonl区間ごとのJSONを1行ずつ保存

VTTだけを指定する場合は、出力形式と保存先を明示できます。

whisper "動画名.mp4" --model turbo --language Japanese --output_format vtt --output_dir output

既定値や対応形式は版によって変わるため、CLIの出力設定とファイル保存の実装も確認してください。

文字起こしの実行後にフォルダー内へ出力された3種類のファイル。
旧検証画像(画像登録日:2022年10月23日、撮影日時は未確認)。

以下は、初稿で生成したVTTをテキストエディタで確認した旧認識結果です。

この一つの旧出力例から、日本語全般の精度や英語との優劣を評価することはできません。

旧出力には句読点や語句の修正が必要な箇所があるため、字幕を使う前に原音と時刻を照合してください。

モデルと音声の条件を比較する

モデルや前処理を比較する場合も、同じ短い音声で出力と処理時間を比べ、改善したかを確認します。

モデルを指定して結果を比較する

--model largeはモデルを指定する選択肢ですが、すべての音声で精度が大幅に上がることを保証するものではありません。

モデルには必要なメモリや速度の違いがあるため、公式モデル一覧と手元の条件を比較してください。

whisper 動画名.mp4 --model large --language Japanese

音声分離の前後で結果を確認する

Ultimate Vocal Removerなどの音声分離ソフトを使用し、BGMやノイズを除去して声の音声だけを抽出します。

入力音声の明瞭さによって文字起こし結果が大きく左右されるため、適切な抽出設定を選択します。

音声品質が低い場合、文字起こしの区切りや認識結果が乱れやすくなります。

具体的な設定方法については下記の解説記事を参照してください。

前処理が常に認識を改善するとは限らないため、原音と処理後の音声を比べ、認識結果が改善したかを確認してください。

Whisperでの文字起こし時に注意が必要なケース

Whisperを使用する際、以下の2点については認識ミスが生じやすいため注意が必要です。

  • 人名や地名の場合、スペルが不安定な場合が多い
  • 複数人の重なった音声では欠落や誤認識が起こり得る

これらのケースでは、出力後に目視での確認および修正作業が必要となります。

公式モデルカードは、音声で話されていない内容が出力されたり、同じ文章が繰り返されたりする可能性を説明しています。

固有名詞、無音に近い区間、重なった発話、数字を原音と照合し、認識結果をそのまま発言の証拠にしないでください。

今回、認識精度や作業時間の改善率は測定していません。

用途と限界は、公式モデルカードで確認できます。

動画編集に関するそのほかの関連記事は、以下のリンクから確認できます。

文字起こしと字幕の記事は、ほかにもあります。

まとめ

本記事では、OpenAIの音声認識モデル「Whisper」を用いた動画の文字起こし手順を紹介しました。

コマンドを実行するだけで動画の音声が発話ごとにテキスト化されるため、字幕作成などの作業を効率化できます。

動画のテロップ起こしだけでなく、会議の文字起こしや議事録作成の補助としても活用しやすい技術です。

手元のMacで手軽に試せるため、文字起こし作業を効率化したい場合はぜひ導入してみてください。

よくある質問:WhisperでMacの動画を文字起こしする方法

Whisperとは何ですか?

OpenAIが公開した音声認識モデルです。記事では、Macで動画の文字起こしを試した導入手順と、初稿で実際に試した結果をまとめています。

この記事の手順は、いまのMacでもそのまま使えますか?

記事の導入コマンドは、初稿(M1 MacBook Air)で使った手順です。2026年10月8日に公式リポジトリの仕様を確認し、旧検証と現在のCLI設定の違いを追記していますが、今回の更新でWhisperのインストール・モデル取得・文字起こしの再実行は行っていません。旧画像や認識結果は、現行版の再検証結果とは区別してください。公式READMEのPython互換性の目安は3.8〜3.11なので、現在のPython・PyTorch・依存パッケージの組み合わせは導入前に確認してください。

モデルを指定しないと、どのモデルが使われますか?

確認した公式CLIでは、モデルを省略した場合はturboが使われますが、旧版では既定値が異なる場合があります。初回は必要なモデルを取得することがあるため、通信と保存容量も確保してください。処理時間は、モデル・音声の長さ・ハードウェアなどで変わります。

「FP16 is not supported on CPU; using FP32 instead」と表示されました。失敗ですか?

記事では、確認した公式コードではCPU処理をFP32に切り替える警告で、それだけで文字起こしの失敗を意味するものではないとしています。

出力されるファイルは、何ですか?

2026年10月8日に確認した公式CLIでは、出力形式の既定値はallで、TXT・VTT・SRT・TSV・JSON・JSONLの6形式を保存する実装になっています。旧画像のファイル数や「動画名.mp4.vtt」という命名は、現行版の固定仕様として参照しないでください。現行の出力コードは入力拡張子を外した名前で保存し、例として「動画名.vtt」になります。VTTだけを指定する場合は、出力形式と保存先を明示できます。

認識結果は、そのまま使ってもよいですか?

いいえ。複数人の重なった音声では欠落や誤認識が起こり得るため、出力後に目視での確認および修正作業が必要です。公式モデルカードは、音声で話されていない内容が出力されたり、同じ文章が繰り返されたりする可能性を説明しています。固有名詞、無音に近い区間、重なった発話、数字を原音と照合し、認識結果をそのまま発言の証拠にしないでください。

どんな動画で試せばよいですか?

新しく試す場合は、自作の短い音声や、文字起こし・掲載の許可がある素材を使うよう案内しています。初稿ではYouTubeの切り抜き動画素材を使って検証しました。

Windowsでも使えますか?

公式READMEにはWindows向けの導入方法もありますが、この記事の実行記録は初稿のMac環境によるものです。認識精度や作業時間の改善率は、今回測定していません。用途と限界は、公式モデルカードで確認でき、最新の仕様は公式リポジトリで確認してください。

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