DaVinci Resolveで「Media Offline」と表示されたら、最初に元の動画ファイルが現在どこにあるか確認します。素材を別フォルダーへ移動した、外付けSSDをつなぎ直した、別のPCでプロジェクトを開いた場合は、保存場所の参照が外れている可能性があります。
一方、同じ場所にファイルがあるのに特定の動画だけ読めない場合は、コーデックやデコードの問題も考えられます。何度も同じフォルダーへ再リンクする前に、表示が出る場面を分けて調べましょう。
最初に「いつから」「どの素材か」を確認する
| 症状 | 優先して調べる場所 |
|---|---|
| 別PCで開いたら全素材がオフライン | 素材のコピー先とプロジェクト内の参照先 |
| 外付けSSDの素材だけ見つからない | 接続、ドライブ名、マウント、アクセス権 |
| 一部の撮影形式だけ映らない | コーデック、OS、Resolveの版 |
| プロキシ切り替え時だけ問題が出る | 元素材とプロキシのリンク先 |
| 特定のフレームだけ表示される | 素材破損、デコード、キャッシュ等の切り分け |
作業前にプロジェクトのコピーやバックアップを残します。素材ファイルを削除して読み込み直すより、まず既存クリップの参照を修正するほうが、編集済みのタイムラインとの対応を保ちやすくなります。
元の動画が存在するかをOS側で確かめる
エクスプローラーやFinderで元の保存先を開き、動画が残っているか確認します。ファイル名だけでなく、容量が極端に小さくないか、コピーが途中で止まっていないかも見ます。クラウド同期フォルダーなら、オンライン上の一覧だけでなくローカルに実体があるか確認してください。
Windowsで外付けドライブの文字が変わった場合などは、以前の場所をプロジェクトが探し続けることがあります。いきなりドライブ設定を変更せず、現在の素材フォルダーを再リンク先として指定できるかを試します。
Relink Mediaから現在の保存先を指定する
DaVinci Resolve 20の公式入門ガイドでは、Editページのメディアプール上部にあるRelink Mediaボタンを使う手順が案内されています。メニュー配置はバージョンや表示言語で異なる場合があります。
- Editページでメディアプールを表示します。
- Relink Mediaを開き、見つからないファイルと以前の場所を確認します。
- Locateから、現在素材を保存しているフォルダーを指定します。
- 検索と再リンクが終わったら、オフライン表示が消えたか確認します。
公式手順はDaVinci Resolve 20 Beginner’s GuideのLesson 1で確認できます。いきなりPC全体を検索するより、撮影素材をまとめたフォルダーを指定すると対象を絞れます。
クリップ単位で修正したい場合は、メディアプールの対象クリップにある再リンク操作を使います。タイムライン上のクリップを選んだ状態と、メディアプール内を選んだ状態ではメニューが違うため、操作する場所も確認してください。
同じ名前の別ファイルへつながない
カメラごとに「C0001」のような同名ファイルがある場合、違う撮影日の素材を選ばないよう注意します。再リンク後はサムネイルだけでなく、尺、撮影内容、冒頭と終盤の映像、音声を確認します。
たとえば10月1日と10月2日のフォルダーに同じ名前のクリップがあるなら、日付別フォルダーを保ったまま対象を指定します。見つからないからといって全素材を一つのフォルダーへ集めたり、元ファイル名をまとめて変えたりすると、対応関係がさらに分かりにくくなります。
プロキシと元素材を分けて確認する
プロキシは編集を軽くするための別ファイルです。元素材が見つかっていてもプロキシ側の保存先が切れている場合や、その反対の場合があります。再生時にどちらを使う設定なのかを確認し、元素材だけで表示できるかを試します。
プロキシと最適化メディアの違いや書き出し時の扱いは、DaVinci Resolveのプロキシと最適化メディアで整理しています。オフラインの原因を特定する前に関連ファイルをまとめて消すと、比較に使える状態まで失うことがあります。
再リンクしても直らない場合
問題の素材を一つだけ、新しいテスト用プロジェクトへ読み込んで確認します。テスト側でも映像が出ない場合は、パス以外の原因へ進みます。MP4やMOVは入れ物の形式なので、拡張子が同じでも内部のコーデックやビット深度が異なります。
対応条件はOS、無料版・Studio、Resolveのバージョンなどで異なります。Blackmagic Designのサポートページから使用している版のSupported Codecsを確認してください。ファイルがあるのに読めないケースは、有料版への変更だけで必ず解決するとは限りません。
タイムラインの一部でだけ発生する場合は、その区間の元素材を再生し、同じフレームで再現するかを確認します。素材自体の異常と、エフェクトや処理負荷の問題を分けると、次に調べる場所を狭められます。
復旧後に確認すること
全体を再生し、別カットへの誤接続や音声の欠落がないか確認します。その後、短い区間を書き出して映像と音声が正しいかを見ます。プロジェクトを保存して開き直し、再びオフラインにならなければ参照先の修正を確認できます。
次回の移動に備え、プロジェクトと素材の保存場所を記録します。編集を始めた後はOS側で素材を無計画に移動・改名せず、移行が必要ならResolveのメディア管理機能も含めて方法を選びましょう。
