Photoshopの生成拡張が使えないときは、ボタンが見つからない、ボタンが無効、生成中に失敗するの3つに分けて確認します。操作の入口を間違えている場合と、アカウントや通信に制限がある場合では、対処が異なります。
この記事はデスクトップ版Photoshopを対象に、原本を残したまま試せる順番で確認項目をまとめています。
症状別の確認表
| 症状 | 最初に見る場所 |
|---|---|
| 生成拡張が見当たらない | 使用アプリの版、切り抜きツール、塗りつぶし方法 |
| 項目がグレーになっている | 画像モード、ビット深度、レイヤーの種類 |
| 生成ボタンを押すとエラーになる | サインイン、利用条件、クレジット、通信 |
| 会社のアカウントでだけ使えない | 組織のAI機能の利用設定 |
| 生成は終わるが見た目が不自然 | 生成範囲、指示、元画像とのつながり |
機能名が似ていても、生成塗りつぶし、生成拡張、画像の拡大は操作と目的が異なります。まず「カンバスの外側へ画像を足したい」のかを確認します。
1.切り抜きツールから生成拡張を試す
- 作業中の文書を保存し、必要なら複製を作る。
- 切り抜きツールを選択する。
- 切り抜き枠を元画像の外側へ広げる。
- 塗りつぶし方法で生成拡張を選ぶなど、生成拡張の操作へ進む。
- 必要に応じて指示を入力し、生成する。
- 生成された候補を確認する。
カンバスサイズを広げるだけでは、空いた部分に自動で内容が生成されるとは限りません。生成拡張が選ばれていることを確認します。操作の入口はAdobe公式の生成拡張ガイドを参照してください。
UIの配置や選べるモデルは更新で変わる場合があります。古いチュートリアルとボタンの位置が違っても、すぐ不具合と判断せず、使用中のバージョンの案内を確認します。
2.小さなRGB・8bitの画像で切り分ける
複雑な制作データだけで試すより、権利上問題のない小さな写真を別文書として開き、生成拡張できるか確認すると原因を分けやすくなります。
Adobeの一般的な生成AIトラブルシューティングでは、RGB・8bitのファイルとラスターレイヤーが確認条件として挙げられています。CMYK文書や別のレイヤー種別で項目が無効な場合は、元データを残した複製側で条件を揃えて比較します。Adobe公式:生成AI機能の問題
元の印刷用データをそのままRGBへ変えたり、編集可能なレイヤーを無条件にラスタライズしたりする必要はありません。調査用の文書で動作を確認してから、本番の作業方法を判断します。
3.サインインと利用条件を確認する
Creative CloudやPhotoshopで、意図したAdobeアカウントへログインしているか確認します。個人用と会社用のプロファイルを使い分けている場合は、どちらでアプリを利用しているかを見比べます。
生成クレジット、契約内容、組織の利用制限、提供地域などは、使用可否に関係します。クレジットの扱いや対象機能は変更されるため、アカウント画面と現在の公式案内を確認してください。
会社や学校で利用できない場合は、個人アカウントで業務画像を処理して回避する前に、管理者へ利用可否を確認します。必要な情報は、機能名、使用アカウント、表示されたエラー、処理したい目的です。
4.生成中に失敗するなら通信を確認する
生成AIの処理にはインターネット接続が関係します。ほかの通信も不安定なのか、Adobeのサービスだけに接続できないのかを分けます。
会社のネットワーク、プロキシ、VPN、ファイアウォールでサービスへの接続が制限される場合があります。セキュリティ設定を一括で無効にするのではなく、管理者や公式の接続案内に沿って、必要な通信を確認してください。
一時的なエラーなら少し時間を置いて再試行します。再現する場合は、同じ画像だけか、別の小さな画像でも起きるかを確認します。何度も大きな生成を実行するより、少ない条件で比較する方が調べやすくなります。
5.生成結果が不自然なら、範囲と内容を見直す
生成が完了しているなら、「機能が使えない」問題とは分けて考えます。広い範囲を一度に足すと、元画像とのつながりや物体の形が意図と違う場合があります。
追加する範囲を小さくして試す、背景だけの箇所から試す、指示を簡潔にするなど、1つずつ条件を変えて比較します。元画像に写っていない場所の正確な復元ではなく、新しい内容の生成であることを踏まえて確認してください。
商品写真や資料に使う場合は、形状、文字、ロゴ、反射、背景との境界を拡大して見ます。実物と違う形が生成されていないかも重要な確認点です。
アプリの更新や環境設定のリセットは後から行う
操作、文書、アカウント、通信を確認しても改善しない場合は、使用中のPhotoshopのバージョンと既知の問題を確認します。更新を試す前に、作業データと必要な設定を保存します。
環境設定のリセットは、ショートカットや作業環境などにも影響する操作です。最初の対処として無条件に実行せず、設定の控えを残し、公式手順に沿って行います。
サポートへ伝えるときの記録
- PhotoshopとOSのバージョン。
- 機能が見つからないのか、無効なのか、実行後に失敗するのか。
- 画像のモード、ビット深度、レイヤーの種類。
- 別の小さな画像で再現するか。
- エラー文と発生時刻、アカウントの種類。
生成拡張の問題は、画像条件とサービスへのアクセスを分けると原因を絞りやすくなります。保存や書き出しの問題が同時に起きている場合も、まず元データを確保し、1つずつ確認していきましょう。
