Photoshopのクリッピングマスクが効かない場合は、下に形を決めるレイヤー、上に見せたい画像という順番になっているかを確認します。さらに、下のレイヤーに透明部分があるかが重要です。
クリッピングマスクは、下のレイヤーの不透明な部分へ上の画像を表示する機能です。白い背景が付いた長方形の画像を下に置くと、その白い部分も表示範囲になります。
まずは文字へ写真を入れる2層で試す
- 文字ツールで、太めの文字を入力する。
- 写真のレイヤーを、その文字レイヤーのすぐ上へ置く。
- 写真のレイヤーを選択する。
- 「レイヤー」→「クリッピングマスクを作成」を選ぶ。
- 写真が文字の形の中に表示されるか確認する。
レイヤーパネルで上のレイヤーが字下げされ、クリッピングの印が付くことを確認します。文字の方を選んで上の写真へクリップする順番ではありません。
Altキー(Windows)またはOptionキー(macOS)を押しながら、二つのレイヤーの境界をクリックする方法もあります。操作と表示の仕様はAdobe公式のクリッピングマスク手順を確認してください。
写真が四角いままなら、下のレイヤーを確認する
下のレイヤーが、背景まで塗られた長方形なら、その長方形全体がクリッピングの範囲になります。白は透明ではありません。白背景のロゴ画像を下に置いても、自動でロゴの形だけを認識するわけではないためです。
文字レイヤーや、背景が透明な図形・切り抜き済みのレイヤーで試してみてください。これで動くなら、操作ではなく元のレイヤーの透明部分に原因があると判断しやすくなります。
「白黒のマスクを描いて表示を決める」場合は、レイヤーマスクを使います。クリッピングマスクの下のレイヤーへ黒を塗っても、黒だから非表示になるわけではありません。
写真が消えた場合は、重なりと表示状態を見る
| 確認する場所 | 見直す内容 |
|---|---|
| 下のレイヤー | 空のレイヤーになっていないか、表示が有効か |
| 画像の位置 | 表示範囲の上に画像が重なっているか |
| 不透明度 | 基準となるレイヤーや画像が薄くなっていないか |
| グループ | 親グループが非表示、または別のマスクで隠れていないか |
| 他のレイヤー | 別の画像が手前から覆っていないか |
画像を大きく移動した後は、下の形の範囲から写真が外れていないか確認します。画像レイヤーを選んで移動し、表示範囲に重なる位置へ戻してください。
クリッピングの連続した並びを確認する
複数の画像や調整を同じ基準レイヤーへクリップする場合は、レイヤーの連続した並びが関係します。間へ別のレイヤーを移動したり、グループの外へ出したりすると、意図した構成ではなくなることがあります。
まず基準のレイヤーと写真一枚だけで動作を確認し、その後に追加のレイヤーを戻します。複雑なPSDで原因を探すときは、作業用に複製し、最小構成で比べると分かりやすくなります。
レイヤーを追加する位置の基本はAdobe公式のレイヤーとグループ作成の説明でも確認できます。
メニューが選べないとき
上にある、クリップしたいレイヤーを選んでいるか確認します。レイヤーが一枚しかない場合や、選択対象が想定と違う場合は、まず通常の文字レイヤーと画像レイヤーを用意して操作します。
また、すでにクリッピングされている場合は、メニューが「解除」になります。操作できないのではなく、現在の状態が違う可能性があるので、字下げやアイコンも見てください。
問題を解決するためだけに、文字やスマートオブジェクトをすぐラスタライズする必要はありません。編集可能な状態を残し、まず選択と並びを確認しましょう。
模様を図形やテンプレートへ入れる例
下に図形、上にパターン塗りつぶしレイヤーを置いてクリップすると、図形の中だけに模様を表示できます。模様の拡大率や角度を後から変えたい場合にも使いやすい構成です。
Adobeのテンプレートへパターンを適用する手順では、パターン塗りつぶしとクリッピングの組み合わせが説明されています。テンプレートによって対象のレイヤーが異なるため、指定されたレイヤー構成に合わせてください。
解除して比較し、保存前に見え方を確認する
クリップされたレイヤーを選び、「レイヤー」→「クリッピングマスクを解除」で前後の状態を比較できます。複数のレイヤーをクリップしている場合は、解除によって上のレイヤーにも影響することがあるため、表示を確認します。
最後に画像の位置、文字や図形の輪郭、親グループのマスクを確認し、PSDで保存します。書き出し後の画像も開き、透明部分や表示範囲が意図どおりかを確かめてください。
