Live2Dを初めてインストールした後、42日間の期間限定でPRO版の機能(全機能)を利用できるトライアル版を使用できます。
そして42日後に有料のPRO版、または無料のFREE版に切り替える必要があります。
本記事では無料のFREE版について詳しく解説いたします。
FREE版の制限をちゃんとわかっていれば、FaceRig用のLive2Dモデルも無料で十分に作成できます!
Live2Dの種類
まずはLive2Dの版の種類です。
版 | 備考 |
---|---|
トライアル版 | 42日間、PRO版と同じ機能が無料で使える |
機能限定版 | トライアルの使用期限が切れたあと。保存や書き出しができません。 |
PRO版 | 月額料金を払うことで全ての機能が使えるようになります。 |
FREE版 | 機能制限はあるものの、無料でLive2Dが使えます。 |
Live2DのFREE版の特徴
気になる無料のFREE版の特徴を解説します。
無料のFREE版と有料版のデータ互換性は?
FREE版 → PRO版は特に問題なく開けますし、変換できます。
PRO版 → FREE版は開くことができますが、FREE版の制限を超えている場合は保存ができません。
データ互換には対応しており、PRO版で作成したデータをFREE版で開くことは可能です。FREE版でデータを保存する場合は、機能制限内に収まるようデータを編集する必要があります。
Live2D公式
Live2DのFREE版の商用利用は?
個人、または年間売上1000万円未満の事業者であれば、無料版を営利目的でも問題なく使えます。
FREE版の商用・営利目的での利用は、一般ユーザーおよび小規模事業者(年間売上1000万円未満)に限ります。
一般ユーザーおよび小規模事業者以外によるFREE版の利用は以下の目的・用途のみ認められています。
Live2D公式
Live2Dの無料のFREE版と有料版の違いは?
Live2Dの無料のFREE版と有料版の違いです。
FREE版は制限はあるものの、最低限のモデル制作ができるようになっています。
機能 | FREE版 | PRO版 | 備考 |
---|---|---|---|
テクスチャ枚数 | 1枚まで(2048px) | 制限なし | 工夫すれば問題ない縛りです。 |
アートメッシュ数 | 100まで | 制限なし | 工夫すれば問題ない縛りです。 |
パラメータ数 | 30まで | 制限なし | 少くないですがFaceRigなど用途では問題ない縛りです。 |
デフォーマ数 | 50まで | 制限なし | 少くないですが工夫すれば問題ない縛りです。 |
パーツの数 | 30まで | 制限なし | 特に問題のない縛りです。 |
アートパス | 3本まで | 制限なし | 特に問題のない縛りです。 |
ワープデフォーマの分割数 | 9×9まで | 制限なし | 特に問題のない縛りです。 |
形状のブレンド機能 | 無し | ○ | 時短になる便利な機能です、制作の手間が増えます。 |
選択オブジェクトのパラメータ構成を揃える | 無し | ○ | 特に問題のない縛りです。 |
デフォーマを削除し、パラメータを子要素に反映 | 無し | ○ | 特に問題のない縛りです。 |
モデルのリサイズ | 無し | ○ | 特に問題のない縛りです。 |
描画順グループ | 2まで | 制限なし | 特に問題のない縛りです。 |
マルチビュー | 無し | ○ | 特に問題のない縛りです。 |
メッシュの自動生成のプリセット機能 | プリセットの追加不可 | 制限なし | 特に問題のない縛りです。 |
スナップショットを下絵として保存 | 無し | ○ | 特に問題のない縛りです。 |
デフォルトのフォームをロック | 無し | ○ | デフォルトポーズが動いてしまう可能性があります。 |
リピート機能 | 2まで | 制限なし | 特に問題のない縛りです。 |
solo表示 | 無し | ○ | 便利な機能ですが、問題のない縛りです。 |
選択オブジェクトをフォーカス | 無し | ○ | 特に問題のない縛りです。 |
ワープデフォーマの連続作成 | 無し | ○ | 特に問題のない縛りです。 |
回転デフォーマの連続作成 | 無し | ○ | 特に問題のない縛りです。 |
メッシュのコピー&ペースト | 無し | ○ | 形状のコピーができません、制作の手間が増えます。 |
デフォーマの子のオブジェクトの検証 | デフォーマの検証ダイアログ制限あり | 制限なし | 特に問題のない縛りです。 |
ID、名前のCSVエクスポート・インポート | 無し | ○ | 特に問題のない縛りです。 |
拡張補間 | パラメータ数は30まで | 制限なし | 特に問題のない縛りです。 |
オニオンスキンβ | 軌道の表示制限あり | 制限なし | 特に問題のない縛りです。 |
FREE版は基本的なモデル制作はできるものの、ロック機能や形状のコピー、ブレンドなど便利な機能が使えません。
機能 | FREE版 | PRO版 | 備考 |
---|---|---|---|
フォームアニメーション | アートメッシュのみ | 制限なし | 特に問題のない縛りです。 |
コマ打ち | 3コマ打ちのみ | 制限なし | 特に問題のない縛りです。 |
連番画像トラック | 無し | ○ | 連番は取り込めません |
静止画連番書き出し | 1280x720pxまで | 制限なし | こちらで出力して動画編集しましょう。 |
GIFアニメ書き出し | 1280x720pxまで | 制限なし | 使わないほうが良いです。 |
動画書き出し | 1280x720pxまで +ロゴ表示 | win:9.4mp mac:4096x2304px | 使わないほうが良いです。 |
動画書き出し(AAC音声コーデック、Twitter対応) | 音声にビープ音 | 制限なし | 使わないほうが良いです。 |
FREE版で動画出力したい時は連番書き出しして、動画編集しましょう。
参考にした公式ドキュメントはこちらです。
Live2DのFREE版まとめ
本記事ではLive2D、無料のFREE版について書きました。
制限を知って入れば十分にLive2Dモデルも制作できます。
もちろん仕事としてLive2Dをこれからも作成する場合は、便利な機能がたくさんあるPRO版に切り替えることをおすすめします。