Illustratorの新機能を、作業の種類ごとに仕分けました。
対象は2025年6月(29.6)から2026年8月(30.8)までのリリースです。
バージョン番号と時期は、Adobe公式の「Illustratorデスクトップ版の新機能」ページに記載のものです。
この期間はスナップとアートボードの操作性が大きく変わりました。
生成AIより、こちらのほうが日常の作業に効きます。
目次
スナップ・整列
2025年8月のリリースで、スナップ関連が一度に7つ入りました。
ここが最大の変更点です。
| 機能 | リリース | 内容 |
|---|---|---|
| スマートガイドでのオブジェクトスナップ | 2025年8月(29.8) | 端点・中間点・中心にスナップできる |
| グリッドにスナップの強化 | 2025年8月(29.8) | セル内で自由に配置しつつ、線や交点にスナップできる。点線ガイド付き |
| ピクセルにスナップの強化 | 2025年8月(29.8) | 半ピクセルのずれを排除し、ガイドの表示条件も整理された |
| スナップのクイックアクセスパネル | 2025年8月(29.8) | コントロールバーから4種類のスナップを切り替えられる |
| 回転したオブジェクトへのスナップ | 2025年8月(29.8) | 回転角度を検出して端点や中心に整列できる |
| スナップ対象の制限 | 2025年8月(29.8) | 作業中のアートボード内だけにスナップを限定できる |
| スナップの詳細設定 | 2025年8月(29.8) | 許容値やガイド表示を細かく調整できる |
| 線の端点を接線にスナップ | 2025年10月(30.0) | 曲線に対して端点を正確に置ける |
| 垂直スナップ | 2025年10月(30.0) | 線や曲線に対して直角を保てる |
アートボード
複数アートボードでの作業が、この1年でかなり楽になっています。
| 機能 | リリース | 内容 |
|---|---|---|
| アートボードのロック | 2025年10月(30.0) | 右クリックで全コンテンツをロックし、誤編集を防ぐ |
| アートボードの背景色 | 2025年10月(30.0) | 色を割り当てて領域を見分けやすくする |
| 選択したアートボードのみ書き出し | 2025年10月(30.0) | カンバスから直接書き出せる |
| アートボードのコンテキストメニュー | 2025年10月(30.0) | 複製・名前変更・ロック・書き出しを1か所で行える |
| アートボードの追加・複製 | 2025年7月(29.7) | 端のボタンから素早く増やせる |
| 複数アートボードの一括リネーム | 2025年7月(29.7) | まとめて名前を変えられる |
| アクティブなアートボードの表示 | 2025年7月(29.7) | 黒い境界線で作業中の場所が分かる |
| 選択したアートボードへペースト | 2025年6月(29.6) | 前面・背面・同じ位置へ直接貼れる |
| アートボードの再配置 | 2025年6月(29.6) | カンバス上の任意の場所へ動かせる |
| アートボード操作の繰り返し | 2025年6月(29.6) | Ctrl+D(Cmd+D)で直前の操作を繰り返せる |
カラー・グラデーション
| 機能 | リリース | 内容 |
|---|---|---|
| 新しいグラデーションスウォッチ | 2026年8月(30.8) | 自然なフェードからホログラフィックまでプリセットが追加 |
| 新しいパターンスウォッチ | 2026年8月(30.8) | ざらつきテクスチャや光学効果のプリセット |
| ブレンドパネルの強化 | 2026年7月(30.7) | イージングとカラーをカンバス上で調整できる |
| グラデーションのディザリング | 2025年10月(30.0) | バンディングを抑えて滑らかにつなぐ |
| 知覚的補間 | 2025年10月(30.0) | 人の目の見え方に合わせた自然な遷移 |
| カラーピッカーの強化 | 2025年10月(30.0) | 適用前にサンプリングとプレビューができる |
| グラデーションプリセット | 2025年10月(30.0) | すぐ使える組み合わせが増えた |
| 既存の塗りからグラデーション | 2025年7月(29.7) | 現在の色を開始点にできる |
| 最近使用したカラー | 2025年7月(29.7) | スウォッチを作らずドキュメント間で使い回せる |
| カラー値のコピー | 2025年8月(29.8) | 16進数値をワンクリックでコピーできる |
生成AI・ベクター生成
| 機能 | リリース | 内容 |
|---|---|---|
| コンセプトからベクター生成 | 2026年8月(30.8) | 最大8個のバリエーションを並べて比較できる。GPT Image 2.0に対応 |
| ベクターを生成のパートナーモデル | 2025年12月(30.1) | GPT Image 4o、Ideogram 3、Gemini 2.5(Nano Banana)を選べる |
| Firefly Vector 4 / 3 | 2025年10月(30.0) | モデルを選んでシーンやアイコンを生成できる |
| 生成AI機能の一元化 | 2025年10月(30.0) | ツールバーの生成AIボタンから全機能にアクセスできる |
| 生成拡張 | 2025年6月(29.6) | アートワークを広げて裁ち落としを埋められる |
| ターンテーブル(Beta) | 2025年10月(30.0) | 2Dオブジェクトを複数の角度から見た形を生成する |
ファイル・リンク・フォント
| 機能 | リリース | 内容 |
|---|---|---|
| 不足リンクの一括再リンク | 2026年8月(30.8) | 欠落したリンクを自動検索して置換できる |
| 選択時にシャドウと効果をスキップ | 2026年8月(30.8) | 効果の境界をクリックしても背後を誤選択しない |
| フォントブラウザーの強化 | 2025年10月(30.0) | フィルターとセクション分けで探しやすくなった |
| 環境設定の検索 | 2025年7月(29.7) | 設定名で検索できる |
パフォーマンス・描画
| 機能 | リリース | 内容 |
|---|---|---|
| アプリ全体のパフォーマンス強化 | 2025年10月(30.0) | 大きなファイルの保存とクラッシュ後の復旧が速くなった |
| 起動の高速化 | 2025年8月(29.8) | アプリの立ち上がりが改善 |
| ブラシのレンダリング高速化 | 2025年6月(29.6) | カリグラフィブラシとアートブラシが速くなった |
| 鉛筆ツールのライブプレビュー | 2025年6月(29.6) | 描画中にスタイルとカーブを確認できる |
| アクセシビリティの改善 | 2025年7月(29.7) | スクリーンリーダーとキーボード操作に対応 |
どこから触るか
生成AIの話題が多いですが、この1年で作業時間に効いたのはスナップとアートボードです。
特に2025年8月のスナップ強化は、ロゴやUIのように正確な配置が要る仕事で差が出ます。
半ピクセルのずれが出なくなり、回転したオブジェクトにも整列できるようになりました。
複数アートボードで進める案件が多い場合は、2025年6月から10月にかけての一連の改善が該当します。
ロック、背景色、選択したものだけ書き出し、が揃っています。
個別の使い方はIllustratorの使い方まとめにあります。
この記事は2026年9月8日に、Adobe公式「Adobe Illustrator デスクトップ版の新機能」ページ(最終更新2026年8月31日)の記載で確認して書いています。
Illustratorのほかの記事は、まとめからご覧いただけます。
あわせて読みたい


Illustratorの使い方まとめ|環境設定・書き出し・スクリプト
Illustratorについて書いた記事を、目的別に分類しました。 各カテゴリーは閲覧数の多い順に表示しています。 記事は随時追加しているので、一覧は自動で更新されます。…

