Illustratorの自動保存を設定する前に、「元のAIを保存する」「クラッシュ後に復元する」「過去の版を残す」を分けて考えます。復元用データが作られていても、通常のAIファイルを上書き保存したことにはなりません。現行版の設定を先に確認し、CS6用の外部スクリプトは旧環境の参考として扱います。
| 必要なもの | 方法 | 代わりにはならないもの |
|---|---|---|
| 作業中の内容を元ファイルへ反映 | 保存/別名で保存 | 復元用データの作成だけでは通常の保存は完了しない |
| 終了やクラッシュ後の復元 | 環境設定の自動バックアップと復元 | 前の版を好きな時点へ戻す世代管理 |
| 過去の版を残す | 名前を変えた保存や別のバックアップ運用 | 同じファイルへの上書き保存 |
| クラウドドキュメントの保存 | クラウドドキュメントの状態と同期を確認 | ローカルAI用の設定と同じ条件とは限らない |
現行版のバックアップ・復元設定を確認する
- Windowsは「編集」、macOSは「Illustrator」の環境設定から、ファイル管理・保存関連の設定を開く。名称や配置は使用版で確認する。
- 「復元データを自動保存」の項目が利用できる版では、間隔と保存先を確認する。保存先は読み書きできる場所を指定し、ネットワーク上のフォルダーを復元用の保存先にしない。
- 複雑なドキュメントの復元データを無効にする項目がある場合は、その条件でバックアップが作られないことを確認する。
- 自動保存に任せきりにせず、区切りごとに通常の保存を行い、重要な段階では別名のコピーを残す。
Illustrator 30.0の「バックグラウンドで保存」の条件
Adobeの説明では、29.8.2以前と30.0でバックグラウンド保存の働きが異なります。30.0の高速な自動バックアップは、バックグラウンド保存が有効なローカルAIで、Illustrator 2020互換の保存などの条件を満たす場合に適用されます。対象になると従来の間隔指定欄は無効になります。どの形式・内容にも同じ動作が適用されるとは扱わないでください。
- Adobeが示す条件には、外部プラグインやそのコンテンツを含まないことがある。
- ライブペイント、シェイプ形成、フリーフォームグラデーションなど、対象外として示される内容がある。
- 現在の文書の形式、互換バージョン、プラグイン、内容と公式ページの条件を照合する。条件を満たすために必要な内容を削除するのではなく、その文書で使える保存方法を選ぶ。
CS6用AutoSaveスクリプトの位置づけ
旧記事で紹介したamaya382氏のAutoSaveは、作者がMac版Illustrator CS6で動作確認した外部スクリプトです。Bridgeの常駐を利用し、停止すると自動保存も止まります。名前に「_autosave」を付けた履歴を作る方式で、現行版の復元機能とは別の仕組みです。
作者のREADMEには、Illustratorが操作中だと保存を見送る場合があること、保存先の空き容量が必要なこと、AI以外の形式もAIとして保存されることなどが記載されています。現行のIllustrator 2026で動作するとは確認できていません。この記事では現在の環境へ導入する手順として推奨せず、旧環境の利用者が作者の説明とソースを確認するための資料を残します。
上書き保存のループを自動復元の代わりにしない
旧アクションループは同じ保存命令を繰り返す方式です。誤った編集も上書きされる可能性があり、復元データや過去の版を残す機能の代わりにはなりません。複数ファイルの変換や書き出しが目的ならアクションのバッチへ進んでください。
参照資料と確認範囲
この記事では設定の公式説明と旧スクリプトの対象環境を確認しました。クラッシュを起こす試験、復元成功率や所要時間の比較、CS6スクリプトの現行版実行は行っていません。

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