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Illustrator│「パッケージ」でリンク画像とフォントを集める方法|日本語フォントは集まらない

「パッケージ」は、Illustratorのファイルと、使っているリンク画像・フォントを、1つのフォルダーにまとめる機能です。

入稿や、ほかの人にデータを渡すときに、画像の付け忘れを防げます。

  • 場所:「ファイル」→「パッケージ」
  • できるもの:Illustratorのファイル・リンク画像・フォント・レポート(テキスト)の入ったフォルダー
  • 注意:日本語・中国語・韓国語のフォントはコピーされない
  • 日本語の文字は、アウトライン化するか、入稿先と使うフォントを決めておく

この記事は、Adobe公式ヘルプ「Package files」(2024年7月17日更新、2026年9月29日に確認)にもとづいています。

2026年10月16日に、Windows 11 Pro(10.0.26200)のAdobe Illustrator 30.8.2で、フォントを使っていない自作のファイルとリンク画像1枚をパッケージし、集めたデータだけで開けることを確かめました。

フォントのコピー(日本語・欧文・Adobe Fonts)とリンク切れの画像の再リンクは画面で確かめておらず、実際の入稿もしていません。

目次

パッケージの手順

  1. ファイルを保存しておく
  2. 「ファイル」→「パッケージ」を選ぶ
  3. 作るフォルダーの場所と名前を決める(名前は初めはファイル名になる)
  4. 下の項目を選んで「パッケージ」を押す
項目働き
リンクをコピーリンクしている画像やファイルを、パッケージのフォルダーにコピーする
リンクを別のフォルダーに収集Links というフォルダーを作ってリンク画像をまとめる(外すと .ai と同じ階層に置かれる)
リンクされたファイルとドキュメントを再リンクパッケージしたファイルのリンク先を、パッケージのフォルダーに付け替える
フォントをコピー(Adobe以外の日中韓フォント及びAdobe Fontsからのフォントを除く)使っているフォントのファイルをコピーする(ファミリー全部ではない)
レポートを作成特色・使っているフォント・見つからないフォント・リンク切れ・画像の一覧をまとめたテキストを作る
Adobe公式ヘルプの説明をもとに作成(項目名は、2026年10月16日にIllustrator 30.8.2の日本語表示で確かめた表記)

「再リンク」を選ばなくても、リンク画像はフォルダーに集められます。

その場合、パッケージしたファイルは元の場所の画像を見続けます。

渡す相手のパソコンで開くことを考えると、「再リンク」は選んでおくほうが確実です。

画面で確かめた設定と結果(2026年10月16日)

フォントを使っていない自作のファイルで、「リンクをコピー」「リンクを別のフォルダーに収集」「リンクされたファイルとドキュメントを再リンク」「レポートを作成」をオンにし、「フォントをコピー」はオフにして「パッケージ」を押しました。

保存先の欄に「/」で区切ったパスを入力すると「有効な場所ではありません」と表示され、「¥」で区切ったWindowsの形式に直すと作成できました。

作成が終わると、「パッケージが正常に作成されました」という案内が表示されました。

パッケージが正常に作成されたことを知らせるIllustratorの案内
2026-10-16撮影。Adobe Illustrator 30.8.2、Windows 11 Pro (10.0.26200)。フォントを使っていない自作のファイルで、リンクのコピー・別のフォルダーへの収集・再リンク・レポートの作成をオンにしてパッケージを作った直後の実機画面。

できたフォルダーには、Illustratorのファイル、レポートのテキスト、Linksフォルダーの中のPNG画像の3つが入っていました。

フォントを使っておらず、「フォントをコピー」もオフにしたため、フォント用のフォルダーは作られていません。

Linksにコピーされた画像は、ハッシュ値(SHA-256)で比べて、元の画像と同じデータでした。

集めたデータだけで開けるかは、下の「受け渡し前に、集めたデータだけで開く」で確かめています。

日本語フォントは集まらない

フォントのコピーは、日本語・中国語・韓国語(CJK)のフォントを除きます。

Illustrator 30.8.2の日本語表示では、この項目は「フォントをコピー(Adobe以外の日中韓フォント及びAdobe Fontsからのフォントを除く)」と表示されました。

日本語のフォントを使ったファイルで、実際に何がコピーされるかは確かめていません。

日本語の文字を使ったデータは、パッケージしただけでは、相手のパソコンで同じフォントで表示されません。

入稿の前に、次のどれかで対処します。

  • 文字をアウトライン化する(「書式」→「アウトラインを作成」。元のデータは別に残しておく)
  • PDF/X などフォントを埋め込むPDFで入稿する
  • 編集可能なAIを渡す場合は、受け手が同じフォントを自身のライセンスで利用できるか確認する(Adobe Fontsを含む)

欧文フォントも、コピーしてよいかはフォントの使用許諾で決まります。

コピーするときに警告が出るので、許諾を確かめてから進めます。

入稿用のPDFの書き出し方は、IllustratorのPDF/X-1aとPDF/X-4の違いで紹介しています。

レポートで確かめること

レポートには、特色を使ったオブジェクト、使っているフォントと見つからないフォント、リンク切れ、リンク画像と埋め込み画像の一覧が書かれます。

  • 見つからないフォントがないか
  • リンク切れがないか
  • 意図しない特色が入っていないか
  • 埋め込みとリンクが、入稿先の指定どおりになっているか

パッケージのレポートは、フォントやリンクなどの確認資料として使えます。塗り足し、実効解像度、PDFのページ範囲、入稿先の色条件をすべて判定する機能ではありません。

欠落した画像は、パッケージの前に再リンクする

リンク切れの画像は、パッケージを作るだけで元ファイルが見つかるとは限りません。Adobeの現行手順では、リンクパネルで不足したリンクを選び、再リンク先を指定してから、置換の対象を選びます。

  1. リンクパネルで「Missing Link」の画像を選び、再リンクを開く。
  2. 正しい元画像を選び、置換メニューで対象を確認する。1件、選択箇所、同じリンク元の全箇所、同じフォルダーの欠落リンクを区別します。
  3. 配置後、リンクパネルの不足状態と保存先を確認する。同名の別画像へ置換していないか、文書上の見た目も照合します。
  4. 確認したコピーからパッケージを作り、集めたAIとLinksを開き直す。

「同じフォルダーの欠落リンク」は、PC内の全フォルダーから正解を探す保証ではありません。別の場所に分散した画像や同名の別素材がある場合は、対象を分けて確認します。使用版によって項目名が異なるため、Adobeの再リンク・置換・更新手順と画面を照合してください。上の現行手順の実機再現は未完了です。

パッケージできないとき

  • ファイルを一度も保存していない:先に保存する
  • リンク切れがある:リンクパネルで再リンクしてからやり直す
  • 保存先に書き込めない:デスクトップなど、書き込める場所を選ぶ

たくさんのファイルの文字をまとめてアウトライン化したいときは、Illustratorスクリプト|フォルダ内のすべてのAIにアウトラインをかける方法も使えます。

まとめ

  • 「ファイル」→「パッケージ」で、ファイル・リンク画像・フォント・レポートを1つのフォルダーに集める
  • 「再リンク」を選ぶと、相手のパソコンでもリンクが切れにくい
  • 日本語フォントはコピーされないので、アウトライン化かフォントを埋め込んだPDFで入稿する
  • レポートで、見つからないフォントやリンク切れを確かめる

参考:Adobe「Package files」(2026年9月29日に確認)。

Adobe Fontsはフォントファイルを渡さない

Adobe Fontsはフォントファイルをパッケージして第三者へ共有することが認められていません。編集可能な文字を渡す場合は、受け手が同じフォントを自身の環境で利用できるか確認します。PDFの埋め込みやアウトライン化で渡す場合も、入稿先の形式・編集条件を先に合わせます。欧文かCJKかという機能上の区別と、フォントを渡せるかという使用許諾は別に確認します。

参照:Adobe FontsのライセンスFAQとフォントファイルのパッケージ。フォントの代わりに、使用したファミリー・スタイル・入手先を受け手へ伝えます。

受け渡し前に、集めたデータだけで開く

  1. 元AIと画像のファイル数・パッケージの設定・保存先を控える。レポート作成も選びます。
  2. 出力フォルダーのAIを開き、リンクパネルから保存先を確認する。元フォルダーを参照している場合は再リンク設定を確認します。
  3. 自作の試験用コピーなら、元素材フォルダーを一時的に別名へ変え、パッケージAIが集めた画像だけで開けるか試す。ユーザーの作業素材では行いません。確認後は元の名前へ戻します。
  4. レポートとLinksの内容を照合する。埋め込み画像、欠落したリンク、コピーされないフォントを区別します。
  5. 受け手の環境でも文字とリンクを確認する。フォルダーができたことだけで入稿可能と判断しません。

自作のファイルで、集めたデータだけで開いた結果(2026年10月16日)

Windows 11 Pro(10.0.26200)のAdobe Illustrator 30.8.2(日本語表示)で、上の手順1〜4を試しました。

400×300ポイントのRGBのファイルに、160×100ピクセルのPNG画像(青い四角と橙の円、552バイト)を1枚、リンクで配置しました。

文字は入れておらず、フォントは使っていません。

このファイルと画像はスクリプトで用意したもので、作る操作と配置する操作は確認に含めていません。

パッケージを作ったあと、元の画像を入れたフォルダーの名前を一時的に変え、元の画像が見つからない状態にしました。

元のファイルとパッケージしたファイルを閉じてから、パッケージしたファイルを開き直しました。

開き直す操作はスクリプトで行い、そのあとのリンクパネルの表示を画面で確かめました。

図形はそのまま表示され、リンクパネルでは、画像のファイルの位置がパッケージのLinksフォルダーになっていました。

元の画像のフォルダーがない状態でパッケージしたファイルを開き直し、リンクパネルに収集したPNG画像の情報が表示されたIllustratorの画面
2026-10-16撮影。Adobe Illustrator 30.8.2、Windows 11 Pro (10.0.26200)。元の画像を入れたフォルダーの名前を一時的に変えた状態で、パッケージしたファイルを開き直した実機画面。リンクパネルのファイルの位置はパッケージのLinksフォルダー(途中は省略表示)。開き直す操作はスクリプトで行った(上部のメニューとファイルのタブの行を切り取り。別の検証用ファイルのタブが出ていたため)。
確かめたこと結果
できたファイルIllustratorのファイル・レポート・Linksの中のPNG画像の3つ
Linksの画像元の画像とハッシュ値が一致(552バイト)
開き直したファイルのリンク先パッケージのLinksフォルダー
元の画像のフォルダーがない状態での表示図形が表示され、リンクパネルに寸法160×100・552バイト
レポートの「見つからないリンク」なし
レポートの「リンクされた画像」パッケージ前の元の画像の場所

レポートの「リンクされた画像」の欄には、パッケージ前の元の画像の場所が書かれていました。

そのため、パッケージしたファイルのリンク先は、レポートではなく、開き直したファイルのリンクパネルで確かめました。

レポートの画像の「サイズ」は46Kで、PNGのファイルの大きさ(552バイト)とは一致しません。

確認のあと、元のフォルダーの名前は戻しました。

日本語・欧文・Adobe Fontsのフォントを使ったファイル、埋め込み画像、リンク切れの画像、「再リンク」をオフにした場合、別のパソコンで開いた場合、実際の入稿は確かめていません。

手順5の受け手の環境での確認も、この記事では行っていません。

入稿条件は入稿前の確認、PDF形式はPDF/Xの選択へ進んでください。

よくある質問:Illustratorのパッケージ

Illustratorの「パッケージ」とは、何ですか?

Illustratorのファイルと、使っているリンク画像・フォントを、1つのフォルダーにまとめる機能です。入稿や、ほかの人にデータを渡すときに、画像の付け忘れを防げます。「ファイル」→「パッケージ」から使います。フォルダーには、Illustratorのファイル・リンク画像・フォント・レポート(テキスト)が入ります。

パッケージは、どうやって作りますか?

ファイルを保存しておき、「ファイル」→「パッケージ」を選びます。

作るフォルダーの場所と名前を決め(名前は初めはファイル名になります)、項目を選んで「パッケージ」を押します。

項目には、リンクをコピー、リンクを別のフォルダーに収集(Linksというフォルダーを作ってリンク画像をまとめる)、リンクされたファイルとドキュメントを再リンク、フォントをコピー(Adobe以外の日中韓フォント及びAdobe Fontsからのフォントを除く)、レポートを作成、があります。

項目名は、2026年10月16日にIllustrator 30.8.2の日本語表示で確かめた表記です。

「再リンク」は、選んだほうがよいですか?

「再リンク」を選ばなくても、リンク画像はフォルダーに集められますが、その場合、パッケージしたファイルは元の場所の画像を見続けます。記事では、「再リンク」は選んでおくほうが確実だとしています。再リンクを選ぶと、相手のパソコンでもリンクが切れにくくなります。

日本語のフォントは、パッケージで集められますか?

集められません。フォントのコピーは、日本語・中国語・韓国語(CJK)のフォントを除きます。日本語の文字を使ったデータは、パッケージしただけでは、相手のパソコンで同じフォントで表示されません。入稿の前に、文字をアウトライン化する(「書式」→「アウトラインを作成」、元のデータは別に残す)、PDF/Xなどフォントを埋め込むPDFで入稿する、編集可能なAIを渡す場合は受け手が同じフォントを自身のライセンスで利用できるか確認する(Adobe Fontsを含む)、のどれかで対処します。

Adobe Fontsのフォントも、パッケージして渡せますか?

Adobe Fontsは、フォントファイルをパッケージして第三者へ共有することが認められていません。編集可能な文字を渡す場合は、受け手が同じフォントを自身の環境で利用できるか確認します。フォントの代わりに、使用したファミリー・スタイル・入手先を受け手へ伝えます。欧文フォントも、コピーしてよいかはフォントの使用許諾で決まり、コピーするときに警告が出るので、許諾を確かめてから進めます。

レポートでは、何が確認できますか?

レポートには、特色を使ったオブジェクト、使っているフォントと見つからないフォント、リンク切れ、リンク画像と埋め込み画像の一覧が書かれます。ただし、パッケージのレポートは、フォントやリンクなどの確認資料として使えるもので、塗り足し、実効解像度、PDFのページ範囲、入稿先の色条件をすべて判定する機能ではありません。

リンク切れの画像があるときは、どうすればよいですか? パッケージできないときは?

リンク切れの画像は、パッケージを作るだけで元ファイルが見つかるとは限りません。リンクパネルで「Missing Link」の画像を選び、再リンクを開いて正しい元画像を選び、置換メニューで対象を確認します。配置後、リンクパネルの不足状態と保存先を確認し、同名の別画像へ置換していないかも照合します。パッケージできない場合は、ファイルを一度も保存していないなら先に保存する、リンク切れがあるならリンクパネルで再リンクしてからやり直す、保存先に書き込めないならデスクトップなど書き込める場所を選ぶ、が記事の案内です。

パッケージができたら、そのまま入稿してよいですか? 記事の内容は最新ですか?

フォルダーができたことだけで入稿可能と判断せず、受け渡し前に、出力フォルダーのAIを開き、リンクパネルから保存先を確認します。

受け手の環境でも、文字とリンクを確認してください。

記事は、Adobe公式ヘルプ「Package files」(2024年7月17日更新、2026年9月29日に確認)にもとづいています。

2026年10月16日に、Illustrator 30.8.2で、フォントを使っていない自作のファイルとリンク画像1枚のパッケージと、集めたデータだけで開けることを確かめました。

フォントのコピー、リンク切れの画像、受け手の環境での確認は、確かめていません。

最新はAdobe公式のヘルプと、入稿先の指定で確認してください。

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