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IllustratorでRGBからCMYKへ変換する方法|色が変わる理由と入稿前の確認

IllustratorのRGB・CMYK / 変換前後の色を確認

IllustratorのドキュメントをRGBからCMYKへ変更するには、「ファイル→ドキュメントのカラーモード→CMYKカラー」を選びます。ただし、この操作だけで印刷用データの確認がすべて終わるわけではありません。

RGBとCMYKでは表現できる色が異なるため、鮮やかな青や緑などの見た目が変わる場合があります。この記事では、元データを残したうえで変換し、画像・色・PDFまで確認する流れを説明します。

目次

変換前に、入稿先の指定を確認する

最初に確認したいのは、「CMYKで作る」という条件だけでなく、入稿形式、指定プロファイル、PDFの設定、特色の扱いです。印刷方式や用紙によって条件が違うため、すべての案件へ同じ設定を使い回さないようにします。

Web用の画像だけが目的なら、RGBで制作・出力することが一般的です。印刷用とWeb用を両方作る場合は、用途ごとにファイルを分けると、何度も変換して編集する状況を減らせます。

用途先に確認すること
印刷会社へ入稿指定のカラーモード、プロファイル、PDF条件
Web・SNS用の画像掲載先の形式、ピクセル寸法、色の扱い
社内プリンターで出力プリンターやドライバー側のカラーマネジメント
特色を使う印刷特色名、版の指定、プロセスカラーとの区別

RGBからCMYKへ変換する基本手順

  1. 編集用の元ファイルを保存する。
  2. 別名で印刷用のコピーを作る。
  3. 「ファイル→ドキュメントのカラーモード」を開く。
  4. 「CMYKカラー」を選ぶ。
  5. 主要な色、グラデーション、画像の見た目を確認する。
  6. 必要な調整をコピー側で行い、保存する。

CMYKからRGBへ変更する場合は、同じメニューでRGBカラーを選びます。Adobe公式でも、ドキュメントのカラーモードを変更する方法が案内されています。Adobe公式:RGBとCMYKの違いと変換方法

変換を繰り返せば元の鮮やかさが完全に戻る、とは考えないでください。比較と修正の基準になるRGBの元データを保管しておきます。

色がくすむのは、表現できる範囲が違うため

RGBは画面の光、CMYKは印刷のインクを使う表現です。画面上の鮮やかな色の中には、一般的なプロセス印刷で同じ見た目にできないものがあります。

色が変わったときは、単に数値を大きくして戻そうとするより、印刷の条件の中でどの色を優先するかを判断します。ブランドカラー、商品写真、肌の色など、重要な箇所を決めて比較してください。

モニター表示も照明や設定の影響を受けます。重要な色を扱う案件では、画面だけを基準にせず、印刷会社と確認方法を決め、必要に応じて校正を行います。

ドキュメントのモードと画像の色は分けて確認する

Illustrator文書をCMYKにしても、外部へリンクした画像の元ファイルまで、自動で書き換わるわけではありません。配置画像は、元画像のモードやプロファイルも確認対象です。

リンクパネルから画像を確認し、入稿条件に応じて元画像を対応アプリで調整します。画像を変更した場合は、Illustrator側で最新の内容へ更新されているかも確認してください。

埋め込みの有無は画像の管理方法であり、色の条件とは別です。RGBやリンク切れなどを確認するプリフライトも補助として使い、対象と検出範囲を理解したうえで確認します。

プロファイルを指定するときの考え方

CMYKという名前だけでは、特定の印刷条件まで一意に決まりません。どの出力条件を想定して変換するかは、カラープロファイルやカラーマネジメントの設定に関係します。

入稿先からプロファイルの指定がある場合は、その案内に合わせます。指定がないときに、聞いたことがあるプロファイルを無条件で適用するより、印刷会社へ確認する方が確実です。Adobe公式:カラーマネジメントを使用したプリント

プロファイルの割り当てと、別のプロファイルへの色の変換は同じ操作ではありません。問題のないファイルへ次々に設定を適用せず、現在の設定と相手の指定を比較してから変更します。

黒・グラデーション・透明部分を見直す

本文の小さな黒文字と、広い面積の黒い背景では、印刷時に確認する点が違います。黒の構成を一律に置換せず、入稿先の指示に合わせて確認してください。

グラデーションは変換後の中間色、透明効果は重なった部分の見た目を確認します。単色の四角だけを見て問題ないと判断せず、実際のデザインの中で比較することが大切です。

特色を使っている場合は、それを残す案件なのか、プロセスカラーへ変換する案件なのかを確認します。ドキュメントのモードを変更したからといって、特色の指定まで意図どおりになったとは限りません。

最後は納品用PDFで確認する

AI上の表示に加え、実際に入稿するPDFを開いて確認します。PDF保存時の色変換や出力設定で、結果が変わる場合があるためです。

  • 指定されたカラーモードと出力条件になっている。
  • 写真とベクターの色に不自然な差がない。
  • 文字、透明、グラデーションの見た目が崩れていない。
  • 特色の有無が注文内容と一致している。
  • 塗り足し、仕上がりサイズ、フォントなど色以外も確認した。

入稿全体の流れは、Illustratorの入稿データの作り方で確認できます。RGBからCMYKへの変更は、その中の1工程として位置付けると、色以外の確認漏れも防ぎやすくなります。

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