Photoshopで複数の画像を1つのPDFにまとめるには、ファイル/自動処理/PDF スライドショー(英語版の名前は PDF Presentation)を使います。
1つのファイルの中にアートボードでページを作っているなら、ファイル/書き出し/アートボードから PDF で「複数ページドキュメント」を選びます。
画質を数値で決めたいときは、JPEGの品質を0〜12で指定できるアートボードから PDF が向いています。
この記事では、3つの作り方の違い、PDF スライドショーとアートボードから PDF の手順、画質とファイルサイズの決め方、1ページずつ作ってから結合する方法を、Adobeの公式ヘルプ(2026年11月1日に確認)をもとにまとめました。
反対に、複数ページのPDFをPhotoshopに読み込む方法は複数ページのPDFをレイヤーとして読み込む方法にあります。
作り方の選び方
| 元のデータ | 方法 | 画質の決め方 |
|---|---|---|
| 別々の画像ファイル(PSD・JPEGなど) | ファイル/自動処理/PDF スライドショー | ヘルプにくわしい記載が無い |
| 1つのPSDの中の複数のアートボード | ファイル/書き出し/アートボードから PDF | ZIPかJPEG、JPEGは品質0〜12 |
| 1ページずつ作ったPDF | Photoshop PDF で保存してから、AcrobatでPDFを結合 | 保存のときの「圧縮」で決める |
PDF スライドショーで画像をまとめる
- ファイル/自動処理/PDF スライドショーを選ぶ
- 「参照」で、PDFに入れるファイルを選ぶ(開いているファイルを入れるときは「開いているファイルを追加」)
- 一覧のファイルを上下にドラッグして、ページの順番を決める
- 同じ画像を何度も入れたいときは、そのファイルを選んで「複製」を選ぶ
- 「出力」と「スライドショー」のオプションを決めて「保存」を選ぶ
PDF スライドショーで作ったPDFは、Photoshop PDFではなく汎用のPDFとして保存されます(Adobe:コンタクトシートと PDF スライドショー)。
Photoshopで開き直すと画像としてラスタライズされるので、あとで直すときに備えて元のPSDを残しておきます。
このヘルプ(2024年4月25日更新)には、画質の細かい設定項目までは書かれていません。
アートボードから PDF で書き出す
チラシの表と裏や、スライドのように、1つのファイルにアートボードでページを作っているときの方法です。
- ファイル/書き出し/アートボードから PDF を選ぶ
- 書き出し先と「ファイルの先頭文字列」を決める
- 「アートボードのコンテンツのみ」か「重なる領域を含める」を選ぶ
- 1つのPDFにまとめるときは「複数ページドキュメント」を選ぶ
- エンコーディングでZIPかJPEGを選び、JPEGなら品質を0〜12で決める
- 必要に応じて「ICC プロファイルを含める」「アートボード名を含める」「ページ順を逆にする」を選ぶ
- 「実行」を選ぶ
一部のアートボードだけを出すときは「選択したアートボードを書き出す」、背景も入れるときは「書き出しに背景を含める」を選びます(Adobe:アートボードを PDF として書き出す)。
「1 つのアートボード当たりのドキュメント」を選ぶと、アートボードごとに別のPDFになり、名前の先頭に先頭文字列が付きます。
1ページずつ保存してから結合する
ページごとに別のファイルで作っていて、画質の設定もきちんと決めたいときの方法です。
- それぞれのファイルで、ファイル/別名で保存を選び、ファイル形式で「Photoshop PDF」を選ぶ
- 「Adobe PDF を保存」ダイアログで、用途に合ったプリセットを選ぶ
- 左の「圧縮」で画質と解像度を決め、「PDF を保存」を選ぶ
- できたPDFをAdobeのPDF結合ツール(オンライン)かAcrobatで1つにまとめる
Photoshop PDFの保存では、「レイヤー」を選ぶとファイルを編集できる状態で残せ、「カラー」を選ぶとカラープロファイルを埋め込めます(Adobe:Photoshop PDF として保存)。
AdobeのオンラインのPDF結合は無料で使え、ファイルはAdobeのサーバーで処理され、ログインして保存しない限り削除されると案内されています(2026年11月1日確認)。
仕事のデータをオンラインに送ってよいかは、先に社内や取引先の決まりで確かめてください。
画質とファイルサイズを決める
| 方法 | 決められること |
|---|---|
| アートボードから PDF | エンコーディング(ZIP・JPEG)、JPEGの品質(0〜12)、ICCプロファイルを含めるか |
| Photoshop PDF として保存 | プリセット、「圧縮」での画質と解像度、「出力」でのカラーとPDF/X、「セキュリティ」でのパスワード |
| PDF スライドショー | 公式ヘルプにくわしい記載が無い |
印刷に使うPDFは、印刷会社の指定する設定を先に確かめます。
CMYKに変えるときの注意はRGBをCMYKに変換する方法にまとめています。
つまずきやすい所と対処
| つまずき | 起きること | 対処 |
|---|---|---|
| PDF スライドショーのPDFを開き直す | 画像としてラスタライズされる | 元のPSDを残しておく |
| 開いているファイルが一覧に無い | PDFに入らない | 「開いているファイルを追加」を選ぶ |
| 「1 つのアートボード当たりのドキュメント」を選んだ | アートボードごとに別のPDFになる | 「複数ページドキュメント」を選ぶ |
| アートボードの外の画像が入る | はみ出した部分までPDFに出る | 「アートボードのコンテンツのみ」を選ぶ |
| ページが後ろから並ぶ | 「ページ順を逆にする」がオン | オフにする |
| 背景が入らない | 「書き出しに背景を含める」がオフ | オンにする |
| メニューに「PDF プレゼンテーション」が無い | 日本語版の名前が違う | ファイル/自動処理/PDF スライドショーを選ぶ |
保存そのものができないときはPhotoshopで保存できない原因と対処法を確かめてください。
よくある質問:Photoshopで複数ページのPDFを作る
PDF プレゼンテーションはどこにありますか?
日本語版のPhotoshopでは、ファイル/自動処理/PDF スライドショーという名前です。
PDFにしたあと、文字やレイヤーを直せますか?
PDF スライドショーのPDFは、開き直すとラスタライズされます。
直す予定があるなら、Photoshop PDF で「レイヤー」を選んで保存するか、元のPSDを残しておきます。
PDFの画質を指定できますか?
アートボードから PDF ではJPEGの品質を0〜12で、Photoshop PDF では「圧縮」で決められます。
PDF スライドショーの画質の項目は、公式ヘルプにくわしく書かれていません。
たくさんのファイルを1本ずつPDFにするのが大変です
同じ操作をアクションに記録して、バッチでまとめて実行できます。
手順はPhotoshopのバッチ処理にあります。
まとめ
別々の画像をまとめるならPDF スライドショー、1つのPSDのアートボードならアートボードから PDF の「複数ページドキュメント」を使います。
画質を数値で決めたいときは、アートボードから PDF のJPEG品質か、Photoshop PDF の「圧縮」で設定してください。
PDF スライドショーのPDFは開き直すと画像になるので、元のPSDは残しておきます。
