スプレッドシートの置換は、画面から一括で直す方法と、関数で別のセルに出す方法の2つがあります。
先に結論をまとめます。
| やりたいこと | 方法 |
|---|---|
| 元の表をまとめて直す | 編集 → 検索と置換(Ctrl+H) |
| 元を残したまま別の列に出す | =SUBSTITUTE() |
| 改行を置き換える | 「正規表現を使用した検索」をオンにして \n |
| 余分なスペースを消す | =TRIM() か、置換で空欄にする |
| パターンで置き換える | 正規表現、または =REGEXREPLACE() |
まとめて置換する
- メニューの「編集」→「検索と置換」を開く
- 「検索」に探す文字を入れる
- 「置換後の文字列」に新しい文字を入れる
- 「すべて置換」を押す
ショートカットは Ctrl+H、Macは ⌘+Shift+H です。
1か所ずつ確認したいときは「検索」で送りながら「置換」を押します。
4つのオプション
同じ画面の下にチェック項目があります。
| 項目 | 何が変わるか |
|---|---|
| 大文字と小文字の区別 | ABC と abc を別物として扱う |
| 完全に一致するセルを検索 | セルの中身がぴったり同じものだけ |
| 正規表現を使用した検索 | パターンで探す。改行もここで扱う |
| 数式内も検索 | 計算式の中の文字も対象にする |
「完全に一致するセルを検索」は事故を防げます。
たとえば「東京」を置換すると、オフだと「東京都」「東京駅」まで巻き込まれます。
範囲を絞る
画面上部の「検索」欄で、対象を切り替えられます。
- すべてのシート
- このシート
- 特定の範囲(
A1:C100のように書く)
既定はすべてのシートなので、1つのシートだけ直したいときは必ず切り替えてください。
改行を置換する
セルの中の改行は、そのままでは検索欄に入力できません。
「正規表現を使用した検索」をオンにして、\n と書きます。
検索 \n
置換後 (空欄にすると改行が消える)読点に変えたいなら、置換後に 、 を入れます。
余分なスペースを消す
貼り付けたデータに空白が混ざっていると、検索も集計も合わなくなります。
全部消したいなら、置換で消すのが早いです。
検索 半角スペース、または全角スペース
置換後 空欄半角と全角は別の文字です。
2回に分けて実行してください。
正規表現なら [ ]+ のように書いて一度で済みます(角かっこの中に半角と全角の両方を入れます)。
前後の空白だけ消したい
語の間のスペースは残したい、という場合は関数を使います。
=TRIM(A2)前後の空白を取り、間の連続した空白を1つにまとめます。
パターンで置き換える
「正規表現を使用した検索」をオンにすると、パターンが使えます。
| 書き方 | 意味 |
|---|---|
. | 任意の1文字 |
.* | 任意の文字が0個以上 |
\d | 数字1文字 |
\n | 改行 |
^ $ | 先頭・末尾 |
記号そのものを探したいとき
アスタリスクやドルのような記号は、正規表現では特別な意味を持ちます。
文字として探したい場合は、直前にバックスラッシュを付けます。
\* アスタリスクそのもの
\$ ドル記号そのもの
\. ピリオドそのもの見つけた一部を使い回す
丸かっこで囲んだ部分は、置換後に $1 のかたちで呼び出せます。
検索 (\d+)円
置換後 $1 yen
1200円 → 1200 yen数字の部分を残したまま、単位だけ入れ替えられます。
関数で置換する
元のデータを残したい場合は関数を使います。
3つあり、使い分けは次のとおりです。
| 関数 | 指定するもの | 使いどころ |
|---|---|---|
SUBSTITUTE | 文字そのもの | 普通はこれ |
REGEXREPLACE | パターン | 形が決まっていないとき |
REPLACE | 位置と文字数 | 「3文字目から2文字」など |
=SUBSTITUTE(A2, "株式会社", "") 株式会社を消す
=SUBSTITUTE(A2, "-", "") ハイフンを消す
=SUBSTITUTE(A2, "-", "", 1) 1つ目のハイフンだけ消す
=REGEXREPLACE(A2, "\d+", "") 数字をまとめて消す
=REGEXREPLACE(A2, "[ ]+", "") 半角と全角の空白を消すSUBSTITUTE の4つ目は「何個目を置き換えるか」です。
省くとすべてが対象になります。
複数の語をまとめて置き換える
置き換えたい語がいくつもある場合は、入れ子にします。
=SUBSTITUTE(SUBSTITUTE(A2, "株式会社", ""), "有限会社", "")数が多いなら、正規表現で縦棒を使うほうが読みやすくなります。
=REGEXREPLACE(A2, "株式会社|有限会社|合同会社", "")置換できないとき
| 症状 | 原因 |
|---|---|
| 1件も見つからない | 「完全に一致するセルを検索」がオンになっている |
| 改行が置換できない | 「正規表現を使用した検索」がオフ |
| 空白が消えない | 半角と全角が混ざっている |
| 計算式が変わらない | 「数式内も検索」がオフ |
| グレーで押せない | シートか範囲が保護されている |
置換したあとに間違いに気づいたら、Ctrl+Z で戻せます。
「すべて置換」も1回の操作としてまとめて戻ります。
閉じたあとで気づいた場合は、ファイル → 変更履歴から前の状態に戻せます。
検索のやり方はこちらです。

まとめ
- まとめて直すなら編集 → 検索と置換(
Ctrl+H) - 巻き込み事故を防ぐなら「完全に一致するセルを検索」
- 改行は「正規表現を使用した検索」をオンにして
\n - 半角と全角の空白は別物。正規表現なら一度で消せる
- 元を残したいなら
SUBSTITUTE、形が決まっていないならREGEXREPLACE - 既定は「すべてのシート」。範囲を絞ってから実行する
スライドの置換は仕様が違います。
そちらはGoogleスライド│文字を置換する方法にまとめました。
この記事は2026年9月9日時点の表示にもとづいています。

