Codexで作業しながら、一部の作業だけClaude Codeに任せたいときの、指示の渡し方をまとめました。
方法は4つあり、ふだん使いなら、Codexに claude -p を実行させるのがいちばん簡単です。
- claude -p:Codexがコマンドとして実行し、結果を受け取る(おすすめ)
- Claude Agent SDK:PythonかTypeScriptのプログラムから、会話を続けたり承認を判断したりする
- claude mcp serve:Claude Codeの道具をCodexに貸す。考えるのはCodexのまま
- AGENTS.md:渡し方のルールを書いておき、Codexが自分から使えるようにする
この記事は、Claude CodeとCodexの公式ドキュメント(2026年10月5日に確認)に基づきます。
両方とも更新が速いので、コマンドやオプションは最新の公式ページで確かめてください。
4つの方法の比較
| 方法 | Claudeが考えるか | 手軽さ | 向いている使い方 |
|---|---|---|---|
| claude -p | 考える | いちばん簡単 | 作業を丸ごと渡して、結果だけ受け取る |
| Claude Agent SDK | 考える | プログラムが要る | 何往復ものやり取りや、承認の自動判断 |
| claude mcp serve | 考えない(道具だけ) | 設定が要る | CodexにClaude Codeのファイル操作の道具を使わせる |
| AGENTS.md | (渡し方の決まり) | 書くだけ | 毎回の指示を短くする |
「Claudeに考えさせたい」なら、claude -p か Agent SDK を選びます。
claude mcp serve は名前から誤解されやすいのですが、Claudeに作業を任せる仕組みではありません。
方法1|claude -p を実行させる(おすすめ)
claude -p は、Claude Codeを対話画面なしで1回動かし、結果を出力して終わるコマンドです。
Codexはシェルのコマンドを実行できるので、Codexに頼めばClaude Codeを呼び出せます。
claude -p "src/auth.py のバグを探して直して" --allowedTools "Read,Edit,Bash"Codexへの頼み方は、たとえば次のようになります。
claude -p を使って、Claude Code に README.md の要約を作らせて。結果はそのまま見せて。よく使うオプションは、次のとおりです。
| オプション | 働き |
|---|---|
--allowedTools | 許可なしで使ってよい道具を決める(例:Read,Edit,Bash) |
--permission-mode | 許可の基本方針を決める(auto、acceptEdits、dontAsk など) |
--output-format json | 結果を JSON で返す。本文は result、会話のIDは session_id に入る |
--json-schema | 決めた形の JSON で答えさせる |
--continue / --resume | 直前の会話、またはIDを指定した会話の続きをさせる |
--append-system-prompt | いつもの動きに、追加の指示を足す |
会話の続きをさせたいときは、最初の実行で session_id を受け取り、次から --resume に渡します。
session_id=$(claude -p "レビューを始めて" --output-format json | jq -r '.session_id')
claude -p "そのレビューの続きをして" --resume "$session_id"Claude Codeは成功すると終了コード0、失敗すると0以外で終わるので、Codexは結果の成否を判断できます。
claude -p を使うときの注意
Codexの標準の設定では、Codexが実行するコマンドからネットワークにつながりません。
公式の説明では、標準は workspace-write のサンドボックスで、ネットワークは切られています。
Claude CodeはAnthropicのAPIにつながる必要があるので、このままでは動かないことがあります。
その場合は、Codexの承認の求めに応じて許可するか、設定ファイルでネットワークを許可します。
# ~/.codex/config.toml
[sandbox_workspace_write]
network_access = trueネットワークを許可すると、Codexが実行するほかのコマンドもネットに出られるようになる点に気をつけます。
また、Codexは作業フォルダの外へ書き込むときにも承認を求めます。
Claude Codeは自分の設定や会話の記録を作業フォルダの外に置くので、承認を求められることがあります。
もう1つ、claude -p は、そのフォルダの .claude/settings.json のフックや .mcp.json のサーバーを、確認なしで動かします。
知らないリポジトリで実行させるときは、--bare を付けると、これらを読み込まずに起動します。
ただし --bare では、サブスクリプションのログインを使わないので、ANTHROPIC_API_KEY の設定が必要です。
方法2|Claude Agent SDK を使う
Claude Agent SDKは、Claude Codeと同じ道具と作業の進め方を、PythonやTypeScriptから使えるライブラリです。
CLIでは難しい、次のようなことができます。
- 道具の使用を許可するかどうかを、プログラムで判断する
- 途中経過をメッセージとして受け取る
- 会話を続けたり、分岐させたりする
Codexにこのプログラムを書かせて実行させれば、細かい制御つきでClaudeに作業を渡せます。
公式のクイックスタートは、APIキーで認証する前提です。
また、Anthropicは、第三者の製品でclaude.aiのログインを使わせることを、事前の承認なしには認めていません。
自分の手元で作業を渡すだけなら、方法1のほうが手軽です。
方法3|claude mcp serve でClaude Codeの道具を貸す
claude mcp serve を実行すると、Claude CodeがMCPサーバーとして動きます。
Codexに登録すると、CodexがClaude Codeの道具(ファイルの読み書きなど)を使えるようになります。
codex mcp add claude-code -- claude mcp serve設定ファイルに書く場合は、次の形です。
# ~/.codex/config.toml
[mcp_servers.claude-code]
command = "claude"
args = ["mcp", "serve"]公式の説明では、このMCPサーバーが公開するのはClaude Codeの道具だけです。
考えて判断するのはCodexのままで、Claudeに作業を任せることにはなりません。
また、道具を使うたびの確認は、使う側(ここではCodex)が行う必要があります。
方法4|AGENTS.md に渡し方を書いておく
Codexは、作業フォルダの AGENTS.md を読んで指示に従います。
Claude Codeに任せる作業と、呼び出し方を書いておくと、毎回の指示が短くなります。
## Claude Code への依頼
- 文章の校正とテストの追加は、Claude Code に任せる
- 呼び出し方:claude -p "<依頼内容>" --output-format json
- 結果の result を読んで、要点だけ報告する書き方に決まりはなく、方法1のコマンドを使う手順を、ふつうの文章で書けば足ります。
どれを選ぶか
- 作業を丸ごと任せて結果を見るだけなら、方法1の claude -p
- 同じ渡し方をくり返すなら、方法1に方法4の AGENTS.md を組み合わせる
- 承認の自動判断や、何往復ものやり取りが要るなら、方法2の Agent SDK
- Claude Codeの道具だけを使いたいなら、方法3の claude mcp serve
関連記事:Claude Codeのclaude -pの使い方
関連記事:CodexにMCPサーバーを追加する方法
