Claude Codeがやってくれないことは、理由で3つに分かれます。
- 内容で断るもの:Anthropicの利用ポリシーに反する依頼
- 許可がないとやらないもの:権限の設定で止めている操作
- 仕組み上できないもの:会話内容の自動引き継ぎ、認証手続き、文脈長の制約など
どれに当たるかで、設定を変えれば済むのか、頼み方を変えるのか、そもそも頼めないのかが変わります。
製品の権限・メモリー・検証プログラムは2026年10月23日に公式資料と照合しました。利用ポリシーの整理と個人の事例は9月29日の既存記録です。今回取得したポリシーのページには11月12日施行と表示されており、確認日時点に適用される版の全文照合は未完了です。
やってくれないことの早見表
| 理由 | 例 | 変えられるか |
|---|---|---|
| 内容(利用ポリシー) | 性的に露骨な文章、未成年を性的に扱う内容、許可のない攻撃、兵器 | 権限設定では変更できない。適格な研究向けには別の検証制度がある |
| 権限(設定) | ファイルの編集、コマンドの実行、ネットへの接続、git push | 設定や、その場の承認で許可できる |
| 仕組み | 会話内容の完全な引き継ぎ、手動認証、文脈長の上限 | CLAUDE.mdや手作業で補う |
内容で断ること|Anthropicの利用ポリシー
Claude CodeもAnthropicの利用ポリシーの対象です。本文の分野別表は、2025年9月15日施行版を参照した既存記事の要約で、例外や対象条件の完全な一覧ではありません。施行日は公式ページの版履歴で確認してください。
ツールの権限設定と利用ポリシーは別です。設定変更でポリシー上の禁止用途が許可されるわけではありません。また、拒否表示だけで利用者の違反が確定したとは限りません。
| 分野 | やってくれないこと |
|---|---|
| 性的な内容 | 性的に露骨な文章の生成(性行為の描写、エロティックなやり取りなど) |
| 子どもの安全 | 未成年を性的に扱う内容。フィクションやロールプレイでも不可 |
| サイバー | 所有者の許可のない脆弱性の悪用や不正アクセス、マルウェアやランサムウェアの作成、DoS攻撃の道具 |
| 武器 | 生物・化学・放射性物質・核の兵器や爆発物の開発 |
| プライバシー | 同意のない追跡や監視、顔認識による個人の特定 |
| 詐欺 | フィッシング、偽の文書、偽のレビュー |
| 選挙 | 有権者を欺く用途や、投票を妨げる用途 |
| 暴力・ヘイト | 暴力や憎悪をあおる内容 |
表の分類だけで、医療・教育・批評などを含む個別の依頼の可否までは決められません。依頼の目的と具体的な内容を、適用されるポリシー本文に照らして確認してください。
一方で、サイバーの禁止の多くには「許可なく」という条件が付いています。
2025年8月の改定の告知でも、システムの所有者が同意した脆弱性の調査は手伝うと明記されています。
エージェントとして動くときに断ること
Claude Codeのように、自分で操作を進める使い方でも、同じ利用ポリシーに従います。
公式ヘルプでは、次のような例が禁止として挙がっています。
- なりすまし・フィッシングのために正規サイトに見せかけたページを作る
- 複数のアカウントを使って制限を逃れる
- クリックや反応を人工的に水増しする
- 他人の保存済みの認証情報を無断で使う
- 権限を不正に引き上げる
断られたときの表示と対処
| 表示 | 意味 |
|---|---|
| API Error: (モデル名) can’t help with this. Start a new session to continue. | 利用ポリシーに当たるとして断られた(2.1.219以降の文言) |
| Claude Code is unable to respond to this request, which appears to violate our Usage Policy | 同じ意味の、2.1.219より前の文言 |
| (モデル名)’s safeguards flagged this message | サイバーセキュリティの安全対策に検知された |
利用ポリシーの判定は、最後の一言だけでなく会話全体を見て行われます。
拒否表示にDetails: [reasoning_extraction]がある場合は、内部の思考過程をそのまま出力するよう求める指示がないか確認してください。
直前の依頼だけでなく、CLAUDE.mdやスキルなどに含まれる指示も確認し、逐語的な内部思考ではなく、結論の根拠や作業内容の短い説明を求める形に直します。
設定ファイルなどを直した場合は、新しい会話で確認します。
誤判定として報告する場合は、エラーに表示されたRequest IDとMessage IDを控えると、該当する応答を伝えられます。
そのため、同じ会話で送り直したり、--continue や --resume で再開したりしても、また断られやすいとされています。
- Escを2回押すか /rewind で、原因になったやり取りの前まで戻して言い換える
- /clear で会話をやり直す(元の会話は /resume で開ける)
- -p で動かしているときは、新しい会話で言い換える
サイバーセキュリティの安全対策
サイバーセキュリティの安全対策は、わざと広めに設定されていて、正当な作業も止めることがあると表示に書かれています。
正当なセキュリティ作業でも検知される場合があり、この拒否表示だけでアカウントへの処分があったとは判断できません。
一部モデルには安全対策の検知後に別モデルへ切り替える仕組みがあります。対象モデル・分類・提供元・設定で異なるため、必ず自動再試行されるとは限りません。実際の切り替えは表示と公式のModel configurationで確認してください。
自動で切り替えたくないときは、/config の「Switch models when a message is flagged」をオフにします。
正当なセキュリティ業務が遮られる場合は、Cyber Verification Programへ申請できます。審査と利用条件があり、申請だけで承認される制度ではありません。
2026年10月の公式案内では、Opus 5.5・Sonnet 5.5・Mythos 5.1を含む3段階のアクセスになっています。
個人申請は現在、有料プランのDefense accessのみで、承認後も利用ポリシーは適用されます。
大量のデータの持ち出しやランサムウェアの開発のような禁止用途は、申請しても解除されません。
会話そのものを終えることもある
一部の状況では、拒否だけでなく会話を終了することがあります。個別の終了理由は表示を確認し、誤判定と思う場合は公式窓口へ報告してください。
ふつうの有害な依頼では、会話は終えずに断るだけです。
終わった会話はロックされ、/clear や /resume などのコマンドしか使えなくなります。
許可がないとやらないこと|権限の設定
Claude Codeは、ファイルの編集やコマンドの実行を、許可の範囲でだけ行います。
Manualは主に編集・実行を確認するモードですが、v2.1.283以降の対話CLIとVS Codeではautoが組み込みの開始モードです。組織設定や明示指定などで変わるため、現在のモード表示を確認してください。
自動承認の例外と拒否規則
- askのルールに当てはまる操作
- rm -rf / や rm -rf ~ のような、重要な場所の削除
- .git・.claudeなど保護パスへの書き込みは原則確認。bypassPermissionsと、それが利用可能な一部のplanセッションでは例外
- denyのルールに当てはまる操作(bypassPermissionsでも止まる)
autoモードが慎重に評価する操作
autoモードは無条件実行ではありません。本番変更や外部送信などは慎重に評価されます。明示した依頼や適用設定によって判断が変わるため、常に禁止される一覧ではありません。
- curl | bash のように、落としたものをそのまま実行する
- 機密のデータを外に送る
- 本番へのデプロイやマイグレーション
- force push や
git reset --hard - 権限の付与や、認証情報を画面やファイルに出すこと
会話で「pushしないで」と伝えるだけでなく、対象ツールのdeny規則も設定できます。
ただし、Bashの規則はコマンド文字列に一致する呼び出しを止めるもので、同じ操作を別の書き方や別ツールから行う場合まで一律に防ぐものではありません。
送信を権限として制限する必要がある場合は、利用する認証情報やリポジトリ側の書き込み権限も確認してください。
触れる場所とネットへの接続
作業ディレクトリは起動場所が基準です。追加場所は--add-dirや/add-dirなどで指定します。ただし、追加前は一切読み取れないという意味ではなく、読み取り範囲はモード・許可規則・サンドボックスで変わります。
サンドボックスの通信先は許可ドメインなどで制限します。未許可のホストでは確認や拒否が起こりますが、autoのコマンド単位の評価などもあるため、すべての新規通信が同じ手順になるとは限りません。
サンドボックスはmacOS・Linux・WSL2に対応し、WSL2を使わないWindowsには対応していません。
クラウド環境のTrustedは所定の通信先に制限します。ただしGitHub、MCP、ネットワークシークレットなど別に扱われる接続があります。環境の許可リストだけで全通信を説明しないでください。
権限の設定の仕方は、Claude Codeの権限設定の記事で説明しています。
仕組み上できないこと
| できないこと | 補い方 |
|---|---|
| 別の新規会話へ、過去の会話内容をすべて自動で引き継ぐ | CLAUDE.mdか自動メモリーに書く。MEMORY.mdは先頭200行か25KBまで読まれる |
| 際限なく長い会話を続ける | 文脈長はモデル・提供元・設定で異なる。/contextで使用状況を確認し、必要に応じて /compact や引き継ぎを使う |
| ログインやCAPTCHAを自分で通る | Chrome連携はログイン画面やCAPTCHAで止まり、手作業を求める |
| 画面操作ツールがない環境でGUIを操作する | Computer UseはCLIではmacOSの研究プレビューで、Pro・Maxだけ |
| 大きなファイルを一度に読む | 一度に扱える量はReadツールやファイル形式で異なる。PDFは必要なページ範囲に分け、暗号化文書は正規の手順で解錠する |
| 上限に達したあと、モデルを変えて続ける | 共通枠の上限はモデル変更だけでは回復しない。モデル別枠の場合は他モデルの利用可否を /usage で確認 |
会話の長さの上限は「Context limit reached」の対処法、使用量の上限はClaudeの利用制限まとめにくわしく書いています。
当方の例|官能小説の書籍データベース
当方は、官能小説の書籍データベースのサイトを運営しています。
2026年9月29日、トップページを、検索窓・人気の本の棚・作家一覧のある形に作り直すようClaude Codeに頼みました。
この改修は断られず、そのまま作り終えました。
一方でClaude Codeは、未成年に関わる作品が中心の作家など30人については、まとめ記事を書かず、理由を記録して残しました。
トップページからも、年少を思わせる語がある本を外しています。
これは当時の1回の実行結果で、サイト運営や作品紹介全般の可否を保証するものではありません。今回は元の会話・対象作品・完成サイトを再照合していません。
同じトップページの改修をCodexに頼んだときの結果は、ChatGPT・Codexがやってくれないことに書いています。
断られたのが間違いだと思ったとき
- Claude Code:/feedback で報告する
- 安全対策の誤判定:usersafety@anthropic.com に連絡する
- claude.aiの返答:低評価のボタンを押す
- 警告やアカウントの停止に異議がある:公式ヘルプの申し立ての手順に従う
公式ヘルプにも、安全対策には誤検知も見逃しもありうると書かれています。
出典
- Usage Policy(Anthropic)
- Usage Policy Update(Anthropic、2025年8月15日)
- Using agents according to our usage policy(Claude Help Center)
- Errors(Claude Code Docs)
- Model configuration(Claude Code Docs)
- Real-time cyber safeguards on Claude(Claude Help Center)
- Permission modes(Claude Code Docs)
- Sandboxing(Claude Code Docs)
- Memory(Claude Code Docs)
- Our approach to user safety(Claude Help Center)
よくある質問:Claude Codeがやってくれないこと
Claude Codeがやってくれないことは、何で分かれますか?
理由で3つに分かれます。
内容で断るもの(Anthropicの利用ポリシーに反する依頼)、許可がないとやらないもの(権限の設定で止めている操作)、仕組み上できないもの(会話内容の自動引き継ぎ、認証手続き、文脈長の制約など)です。
どれに当たるかで、設定を変えれば済むのか、頼み方を変えるのか、そもそも頼めないのかが変わります。
設定やモードを変えれば、内容で断られる依頼も通りますか?
通りません。
Claude CodeもAnthropicの利用ポリシーの対象です。本文の分野別表は、2025年9月15日施行版を参照した既存記事の要約で、例外や対象条件の完全な一覧ではありません。施行日は公式ページの版履歴で確認してください。
適格な研究には検証プログラムがありますが、権限設定の変更や申請だけで禁止用途が許可されるわけではありません。
「API Error: … can’t help with this. Start a new session to continue.」と出たら?
利用ポリシーに当たるとして断られた表示です(2.1.219以降の文言で、それより前は「Claude Code is unable to respond to this request…」でした)。
判定は会話全体を見て行われるため、同じ会話で送り直したり、--continue や --resume で再開したりしても、また断られやすいとされています。
Escを2回押すか /rewind で原因になったやり取りの前まで戻して言い換える、/clear で会話をやり直す(元の会話は /resume で開けます)、-p で動かしているときは新しい会話で言い換える、の順に試します。
サイバーセキュリティの安全対策で、正当な作業が止められたときは?
この安全対策は、わざと広めに設定されていて、正当な作業も止めることがあると表示に書かれています。
正当なセキュリティ作業でも検知される場合があり、この拒否表示だけでアカウントへの処分があったとは判断できません。
一部モデルには安全対策の検知後に別モデルへ切り替える仕組みがあります。対象モデル・分類・提供元・設定で異なるため、必ず自動再試行されるとは限りません。実際の切り替えは表示と公式のModel configurationで確認してください。
正当なセキュリティ業務が遮られる場合は、Cyber Verification Programへ申請できます。審査と利用条件があり、申請だけで承認される制度ではありません。
2026年10月の公式案内では、Opus 5.5・Sonnet 5.5・Mythos 5.1を含む3段階のアクセスになっています。
個人申請は現在、有料プランのDefense accessのみで、承認後も利用ポリシーは適用されます。
会話そのものが、終わってしまうことはありますか?
一部の状況では、拒否だけでなく会話を終了することがあります。個別の終了理由は表示を確認し、誤判定と思う場合は公式窓口へ報告してください。
ふつうの有害な依頼では、会話は終えずに断るだけです。
終わった会話はロックされ、/clear や /resume などのコマンドしか使えなくなります。
許可がないとやらない操作と、どのモードでも自動では通らないものは?
Manualは主に編集・実行を確認するモードですが、v2.1.283以降の対話CLIとVS Codeではautoが組み込みの開始モードです。組織設定や明示指定などで変わるため、現在のモード表示を確認してください。
明示的なask、重要パスの削除などにはモードごとの追加制限があります。denyは原則すべてのモードで強制されますが、EndConversationには例外があります。保護パスへの書き込みにはbypassPermissionsなどの例外があるため、本文と現行のPermission modesを確認してください。
autoモードは無条件実行ではありません。本番変更や外部送信などは慎重に評価されます。明示した依頼や適用設定によって判断が変わるため、常に禁止される一覧ではありません。
会話上の制約に加えてdeny規則を設定できますが、規則に一致しない書き方や別ツールの操作まで一律に止めるものではありません。
触れる場所やネットへの接続は、どう制限されますか?
作業ディレクトリは起動場所が基準です。追加場所は--add-dirや/add-dirなどで指定します。ただし、追加前は一切読み取れないという意味ではなく、読み取り範囲はモード・許可規則・サンドボックスで変わります。
サンドボックスの通信先は許可ドメインなどで制限します。未許可のホストでは確認や拒否が起こりますが、autoのコマンド単位の評価などもあるため、すべての新規通信が同じ手順になるとは限りません。
サンドボックスはmacOS・Linux・WSL2に対応し、WSL2を使わないWindowsには対応していません。
クラウド環境のTrustedは所定の通信先に制限します。ただしGitHub、MCP、ネットワークシークレットなど別に扱われる接続があります。環境の許可リストだけで全通信を説明しないでください。
仕組み上できないことと、間違って断られたと思ったときは?
新しい会話は新しい文脈から始まります。元の会話は再開でき、別の会話への引き継ぎにはCLAUDE.md・自動メモリーなどを使います。MEMORY.mdの自動読込は先頭200行または25KBの先に達する方までです。
文脈長はモデル・提供元・設定で異なります。使用量上限とは別なので、/contextと/usageを区別してください。
ログインやCAPTCHAは自分で通れず、Chrome連携は手作業を求めます。
大きなPDFは必要なページ範囲に分けて読みます。一括で扱える量は利用するツールの制限を確認してください。
共通の利用枠を使い切った場合は、モデル変更だけで回復しません。モデル別の上限なら、ほかのモデルを使える場合があります。
間違いだと思ったときは、Claude Codeでは /feedback で報告し、安全対策の誤判定は usersafety@anthropic.com に連絡し、claude.aiの返答には低評価のボタンを押し、警告やアカウントの停止には公式ヘルプの申し立ての手順に従います。
今回、現行の権限・メモリー・検証制度を照合しましたが、ポリシーの施行版の全文確認、拒否の実機再現、9月の個人事例の再検証は未完了です。
最新は公式ページで確認してください。
