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AI性能で選ぶCPU・GPU比較表|メモリ帯域とVRAMで見るローカルAI適性一覧

PCのカタログを見ても、「結局どのプロセッサがAIに向いているのか」は判断しにくいところです。

ゲーム性能のベンチマークとAI性能では、重視すべき指標が異なるためです。

このページでは、AI用途に直結する指標だけ——メモリ帯域・最大メモリ・VRAM容量・NPU——に絞ってCPU/SoCとGPUを整理しました。

条件に応じた並べ替えや絞り込みが可能です。

NPUとCopilot+ PCの条件、ローカルLLMでNPUが使えるかはAI PCのNPUとはにまとめました。

目次

AI性能で見るCPU / SoC比較表

メモリ帯域と容量は比較材料ですが、LLMの速度や読み込み可否はモデル・量子化・コンテキスト長・ランタイム・GPUへの割り当てでも変わります。

以下は既存の仕様表で、同じモデルを動かした実測順位ではありません。

メモリの最大構成は、実際に購入するPCの搭載量やAIへ割り当てられる容量と区別してください。

CPU / SoCコアNPU
(TOPS)
メモリ帯域
(GB/s)
最大メモリ旧掲載の規模例(未実測)備考
Apple M4 MaxApple16コア38546128GB70B級公称帯域の比較値
Apple M4 ProApple14コア3827364GB32B級Mac miniの上位構成で選べる
Ryzen AI Max+ 395AMD16C/32T50256128GB70B級128GB構成の一例
Apple M6Apple12コアデュアル16コアNE153〜17032GB8〜14B級2nm・Mac mini M6(2026/9/22発売)
Apple M4Apple10コア3812032GB8〜14B級MacBook Air。Mac miniは前モデル
Intel Core Ultra 7 268VIntel8コア4813732GB8B級Lunar Lake・薄型ノート
Snapdragon X EliteQualcomm12コア4513564GB8B級対応ソフトがまだ少ない
Ryzen AI 9 HX 370AMD12C/24T50約9096GB14B級ミドル価格帯の主力
Ryzen 7 8845HSAMD8C/16T16約8396GB8B級一世代前・価格が安い
Ryzen 5 7640HSAMD6C/12T1089.6〜120※256GB※7B級までCPU仕様上の最大値。PC側の上限を確認

※メモリ帯域は公称値ベースの目安。

Ryzen AI 9 HX 370等のDDR5 SO-DIMM機は構成により変動します。

NPUのTOPSはINT8での公称値で、M6のNEコア数とは別の指標です(TOPS未確認行は並べ替えの末尾)。

帯域の範囲は下限で並べ替えます。

Ryzen 5 7640HSの256GBはCPU公式仕様上の最大値で、個別PCの搭載上限ではありません。

89.6〜120GB/sはDDR5-5600/LPDDR5x-7500のデュアルチャネル128bit構成から計算した理論値で、実効速度ではありません。

表の読み方:要点の整理

  • 大きなモデルを動かしたい場合 → 最大メモリ容量の大きい Ryzen AI Max+ 395 や M4 Max
  • 帯域の公称値を比較する場合 → 帯域だけで実測速度の順位は決められません。
    M4 Max(546GB/s)> M4 Pro(273GB/s)> Ryzen AI Max+ 395(256GB/s)の順
  • NPUの数値は補助的な要素 → 現在のローカルLLM環境はGPUやCPUでの実行が主流です

Ryzen AI Max+ 395が注目される理由は、128GBのメモリ容量と256GB/sの帯域を、導入しやすいミニPC規格で両立している点にあります。

なおApple M6は2026年9月22日発売で、メモリ帯域が16GBモデルで153GB/s、24GB・32GBモデルで170GB/sに向上しました。

M4の120GB/sから最大41.7%向上しています。

M4 Maxは表の帯域値では上回りますが、導入コストは同じ搭載容量・SSD・保証条件の現行販売価格で比較します。

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AI性能で見るGPU比較表

画像生成では、ツールとGPUの対応を確認したうえで、モデル・解像度・追加処理に必要なVRAMとRAMを見積もります。

帯域の数値だけで生成時間は決まりません。

ローカルLLMではモデル全体がVRAMに収まるかどうかで処理速度が大きく変わります。

GPUVRAM帯域
(GB/s)
画像生成の確認事項旧掲載の規模例(未実測)備考
RTX 5090デスクトップ32GB1792動画・学習は条件別に確認32B級・速度未測定VRAM32GBは別格
RTX 5080デスクトップ16GB960FLUX.1の形式・設定を確認14B級5070 Tiとの差は帯域
RTX 5070 Tiデスクトップ16GB896FLUX.1の形式・設定を確認14B級画像生成の主力
RTX 5070デスクトップ12GB672SDXL/FLUXは設定別に確認8B級VRAM12GBが悩ましい
RTX 5060 Ti 16GBデスクトップ16GB448FLUX.1は設定別に確認14B級16GB構成の一例
RTX 5060デスクトップ8GB448対応モデルは設定別に確認8B級VRAM8GBが上限
RTX 5070 Laptopノート/内蔵8GB / 12GB384対応モデルは設定別に確認8B級8GBを並べ替え基準に使用。販売型番の容量を確認
Radeon 8060S (Ryzen AI Max+)ノート/内蔵割当例96GB※256実行方式と追加ノードを確認70B級メモリ共有で大容量
Apple M4 GPUノート/内蔵共有メモリ最大32GB※120対応と速度を個別に確認8〜14B級MLXで最適化

※Radeon 8060Sの96GBは既存掲載のGPU割当例、Apple M4の32GBは機器の搭載メモリ上限で、同じ意味の専用VRAM容量ではありません。

実際にGPUへ割り当てられる量はOS・ドライバー・機種・設定で確認します。

画像生成の対応は導入方法と拡張ノードによって異なります。

規模例のモデル版・量子化・速度はこの表では実測していません。

同一型番でもデスクトップ版とノート版では仕様が異なる点に注意

NVIDIAの現行Laptop仕様ではRTX 5070 Laptopに8GBと12GBがあり、デスクトップ版の12GBと同じ容量でも処理性能が同じとは限りません。

型番表記が同一でも内部仕様は異なります。

ノートPCを選ぶ際は、GPUの型番だけでなく搭載VRAM容量を確認してください。

仕様表だけで選んで失敗しないための確認順

最初に、動かすモデル名・量子化形式・文脈長と使うソフトの版を決めます。

画像生成なら解像度・枚数・追加処理も比較条件に入れてください。

次に購入する完成品の型番を確認し、表の最大容量と販売構成の搭載容量を照合します。

同じチップでも搭載メモリが違う場合は、その構成の値で比べましょう。

読み込みでエラーになる場合は、容量不足と未対応の形式・実行環境を分けて調べます。

メモリ不足なら入力条件や退避設定を確認し、別形式に変えた場合は画質や回答も再確認してください。

動くが遅い場合は、初回の読み込みと連続生成を分け、電源モードやCPUへの処理分担も記録します。

同じ処理を実行した結果がなければ、帯域やTOPSの大小をそのまま速度の順位にしません。

2026年10月28日に確認したMac miniの公式仕様でも、M6のメモリ構成で帯域の値が分かれています。

構成が決まらない段階では、機種を買う前に必要なモデルと対応ソフトを絞るのが次の一歩です。

用途別の選び方と構成比較

Ryzen AI Max+ 395 vs Apple M4 Pro

メモリ帯域はM4 Proが273GB/sでわずかに上回りますが、最大メモリ容量はRyzen AI Max+ 395が128GB、M4 Proは64GBとなります。

大きなモデルを検討する場合は、選んだ形式が収まる空きメモリとランタイムの対応を確認します。

128GBという容量だけで処理速度や対応モデルは保証できません。

M4 Proを検討する場合も、OS使用分を引いた空きメモリと実行条件を確認します。

今回、両機種の消費電力や動作音を同じ負荷で比較していません。

RTX 5060 Ti 16GB vs RTX 5070(12GB)

メモリ帯域はRTX 5070が672GB/sで上回りますが、VRAM容量はRTX 5060 Tiが16GBを備えています。

12GBでは必要な構成が収まらず16GBなら収まる場合は容量差が判断材料になりますが、両方で動く場合は同じワークフローの生成時間と価格を比べます。

ゲームとの兼用なら、遊ぶタイトルと解像度でも比較してください。

ユニファイドメモリ機 vs RTX搭載機

大容量ユニファイドメモリ機とRTX搭載機は、必要なメモリ、対応する実行環境、実測の処理時間をそろえて比べます。

用途名だけで選択を固定しないでください。

それぞれの特性を把握して選ぶ必要があります。

ユニファイドメモリはCPU・GPU・OSなどで共有し、専用VRAMとは利用条件が異なります。

RTX搭載機もCPUへ処理を分けられる場合がありますが、待ち時間が変わるため容量と速度を分けて確認します。

用途から構成を絞り込む

ここまでの表は、CPU・SoC・GPU を部品単位で並べたものです。

実際に買うときは「動かしたいモデルと処理」を先に決めると、表のどの行を見ればよいかが決まります。

下の表は、用途ごとに購入前に確認する構成条件をまとめたものです。

クラウドのサービスだけで足りる場合は買い替え自体が不要なので、まずローカルPCが必要かどうかを確認してください。

やりたいこと 見る構成カテゴリ 購入前に確認すること
大きめのLLMを手元で動かす 大容量メモリの小型PC 動かすモデルと量子化・コンテキスト長/OS とGPUに割り当てられる実使用メモリ/使う予定のランタイムが対応しているか/メモリは購入時構成で固定か
画像生成・動画生成を中心に使う 独立GPU搭載デスクトップ(GPU単体の増設を含む) 使うツールがどのGPUに対応しているか/VRAM容量/電源容量と補助電源コネクタ/ケース内の長さ・スロット厚・冷却
省スペースでまず動かす・macOS環境で使う ユニファイドメモリの小型PC 使うランタイムの対応(Metal 等)/購入時に選ぶメモリ容量と帯域/購入後に増設できない点/SSD容量
持ち運びながら使う GPU搭載ノートPC 本当に持ち運ぶか/Laptop GPU の VRAM と電力設定(同じ型番でもデスクトップ版と別物)/連続負荷時の冷却と動作音/電源アダプタの容量

同じ型番でもデスクトップ版とノート版では仕様が異なります。

速度を比べるときは、モデル・量子化・コンテキスト長をそろえた条件で比較してください。

TOPS の数値だけでLLMの生成速度は決まりません。

構成ごとの候補機種はAI向けPC比較データベースで絞り込めます。

画像生成が中心なら画像生成AI向けデスクトップPCの選び方も合わせて確認してください。

型番・GPU・メモリ構成を販売ページで確認してください

この表から機種を選ぶ

搭載チップの目安がついたら、搭載PCの実機はAI向けPC比較データベースで用途や予算に合わせて絞り込めます。

そもそもPCを新規購入すべきか迷っている段階であれば、AIを始めるのにPCは買うべき?から確認してみてください。

※本記事に掲載した価格・仕様は2026年9月3日時点の調査に基づきます。

最終調査日:2026年9月3日。

価格は変動するため、購入前に各販売ページで最新の情報をご確認ください。

記事内のリンクにはアフィリエイトリンクを含みます。

以前掲載した代表的な構成例3件

チップ単体の性能指標だけでなく、実際のPC製品として選ぶ際の基準を整理します。

以下の商品カードは既存の掲載例です。

今回、最新価格と各モデルの処理時間を全件再調査した推奨順位ではありません。

① ローカルLLMを動かすなら:GMKtec EVO-X2(64GB)

ユニファイドメモリの帯域が広く、中・大規模モデルを展開しやすい構成です。

検討するモデルが64GB構成に収まるかを確認してから候補にしてください。

② 画像生成が中心なら:RTX 5060 Ti 16GB搭載機

画像生成ではVRAM容量が読み込めるモデルの上限を左右します。

16GBは一つの候補容量です。

全モデルを動かせる保証ではなく、必要メモリとツールのGPU対応を確認します。

③ まず試してみたいなら:Mac mini(M6)

実用速度はモデルと設定で変わります。

ユニファイドメモリという構造だけからは判断できません。

普段の作業にも使う場合は、そのソフトの対応と必要なメモリも購入前に確認しましょう。

他の候補も含めて比較したい場合は、AI向けPC比較データベースでスペック条件を絞り込みながら確認できます。

実行環境に合う小型PCを比較する

CPUやGPUの型番だけでなく、利用するモデルやフレームワークの対応状況、必要メモリ量を踏まえて小型PCを比較検討できます。

運営メディア「デザノマ」のローカルAI用ミニPCの購入前チェックでチェックリストを確認できます。

ローカルAI用のPC選びは、ほかにも書いています。

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仕様表の次に確認するもの

購入候補の製品ページで搭載容量と電力設定を確認し、同じモデル・量子化・コンテキスト長で処理時間を比べます。

LLMなら入力処理とトークン生成、画像生成なら初回読み込みと2回目以降を分けて記録してください。

2026年10月20日にAppleのMac mini仕様とComfyUIの動作要件を参照し、仕様値を速度保証として扱わないよう説明を見直しました。

表の全チップの仕様再照合と同一条件の実測は未完了です。

購入時は型番単位の公式仕様を確認してください。

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この記事を書いた人

須澤 元貴のアバター 須澤 元貴 代表社員

MOTOKI合同会社 代表社員。
アニメ・映像業界とゲーム業界で、2D・UI・3D・アニメーション制作、映像編集、ツール制作に携わってきました。
現在はWordPressを中心にWebサイトの制作とカスタマイズを手がけています。
著書に『Unity デザイナーズ・バイブル』『Unityゲーム プログラミング・バイブル 2nd Generation』(ボーンデジタル)。
岡山県出身、埼玉県在住。

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