3Dデザイナーによくある悩みですが、ペンタブレットを持ちながらタイピングしていたため、長年不自然な入力の癖がついていました。
最近ホームポジションを意識してタイピングを矯正できたので、習慣を定着させるために分離型のキーボードを自作することにしました。
分離型キーボードの入手方法
自作を検討する前に、まず既製品で購入できないかを調べました。
既製品では「Mistel BAROCCO MD770」が1万円台で購入できる左右分離型キーボードとして候補に挙がりました。
ただし、左右の分割位置が覚えたてのホームポジションとわずかに異なっていたため、購入を見送りました。
左右の指で打鍵するキー数を均等に分ける配列としては合理的な設計です。
そこで改めて理想のキーボードを検討したところ、エンジニアの間でも人気の高いHHKB配列が候補に挙がりました。
つまり、HHKBの左右分離型が理想形でした。
その条件で探したところ、見つけたのが「Choco60」という自作キーボードキットです。
HHKB型の左右分離型の自作キーボードをオーダーする方法
自作キーボード専門店の「遊舎工房」で注文しました。
今回オーダーした項目は以下の3点です。
遊舎工房でオーダー
組み立てに不安がある方は、遊舎工房の実店舗で工作スペースを利用して組み立てる方法もおすすめです。
| パーツ名 | 価格 | 備考 |
|---|---|---|
| Choco60 | ¥14,000 | 自作キーボードキット。配列はHHKB準拠。 |
| Gateron Silent スイッチ(70個) | ¥4,900 | キースイッチを70個購入。 適度なクリック感と静音性を両立した茶軸を選択しました。 |
| キーボード組み立てサービス(β) | ¥5,000 | キットの組み立て代行サービス。はんだ付け作業を任せられます。 |
その他のキーボードパーツの注文
自作キーボードは好みのパーツを自由に組み合わせられる点が魅力です。
今回は標準的なパーツ構成で揃えました。
マイクロUSBケーブル
キーボード本体とPCを接続するケーブルです。
取り回しを考慮して長めのケーブルをおすすめします。
ステレオミニプラグケーブル(オス⇔オス)
左右のキーボード同士を接続するケーブルです。
左右の間隔を広げて配置できるよう、こちらも長めの製品が適しています。
デスク周りの見た目にこだわりたい場合は、接続ケーブルを自作するのも有効な選択肢です。
キーキャップ
キーボード全体の印象を左右するパーツです。
国内外の自作キーボード専門店で好みのデザインを選びましょう。
キーキャップには規格があります。
Choco60は主にMX互換(十字軸)のキーキャップに対応しているため、購入時に軸の規格を確認してください。
今回は「TALP KEYBOARD」で以下のキーキャップを購入しました。
Choco60で必要なキーのサイズ構成は、設計者の公式ページに詳細が掲載されているため事前に確認しておきましょう。

ちなみにトータルで3万円かかりました。
Choco60の組み立て
オーダーサービスを利用したため、届いた本体にキーキャップを取り付けて配線を接続するだけで使用開始できます。
キーマップを書き換える方法
使いやすいようにキーマップをカスタマイズします。
自分好みのキーマップの作り方
キーマップの作成には、Webブラウザ上で直感的に設定できる「QMK Configurator」を利用するのが手軽です。
ブラウザで「QMK Configurator」にアクセスします。
コンパイルが完了したら、「FIRMWARE」ボタンを押してファームウェアファイルをダウンロードします。

「choco60_設定した名前.hex」というファイル名で保存されます。
レイヤー機能などより高度なキー設定を行いたい場合は、QMK Firmwareの公式ドキュメントや解説サイトを参照してください。

キーマップの書き換え方法
書き込みツール「QMK Toolbox」を使用して、作成したファームウェアをキーボードに書き込みます。
GitHubの配布ページから「QMK Toolbox」をダウンロードしてインストールします。

「QMK.Toolbox」を起動
画面上部の「Open」ボタンから、先ほどダウンロードしたhexファイル(「choco60_設定した名前.hex」)を選択して読み込みます。
「Auto-flash」のチェックボックスを有効化します。
ログ欄に有効化された旨のメッセージが表示されたら準備完了です。

キーボード本体のリセットボタンを押してブートローダーモードに入ります。
リセットスイッチはマイクロUSB端子の脇に配置されています。
指先で届きにくい場合は、ピンやカードの角などを使って押し込んでください。

書き込みログにエラーが表示されず、「avrdude.exe done. Thank you.」と出力されればファームウェアの書き換えは完了です。

仕事の効率化に役立つおすすめの作業ツールについては、まとめ記事でも詳しく紹介しています。

HHKB型の左右分離型の自作キーボードをオーダーする方法まとめ
組み立てサービスを利用することで、はんだ付けを行わずに理想の左右分離型HHKBライクな環境を構築できました。

ホームポジションでのタイピング練習を続けつつ、使いやすいキー配列や外観へのカスタマイズを楽しんでいきます。
この記事で紹介していた商品は、販売終了などでリンクが切れていました。
掲載しているリンクは2026年9月時点で購入できるものに編集部で貼り直したもので、記事執筆時の製品と型番や仕様が異なる場合があります。







