B列が「完了」のときA列を塗るには、A2:A6に条件付き書式=$B2="完了"を設定します。
文字や値に応じた色分けと、手で塗った隣のセルの色を写す操作は別です。
手順はWindows版Excelのメニューを想定し、公式説明と練習ブックの構造を照合しています。
Excelの版ごとの画面操作・色表示は未検証で、確認日は2026年10月24日です。
練習ブック・CSV・コードをまとめたZIPをダウンロードして、元ファイルとは別のコピーで操作してください。
隣のセルと同じ色にしたい場合・赤なら赤にしたい場合
B列を条件付き書式で赤くしているなら、A列にも同じ条件と赤い塗りつぶしを設定します。
例えば適用先をA2:B6、数式を=$B2="完了"にすると、条件を満たす行のA・B列を同じ色にできます。
これはB列の背景色を読み取る処理ではなく、B列の文字を両列の判定に使う方法です。
手動で赤く塗ったセルの背景色は、この数式では判定できません。
MicrosoftのCELL関数の説明でも、colorは負数の色付き表示形式を調べる指定です。
背景色の自動コピーに使う関数ではないため、状態を文字や数値で持たせる方法を検討してください。
同じ条件を使う場合の設定方法は、Microsoftの条件付き書式の案内で確認できます。
基本:別のセルの文字が完全一致したときに隣のセル・行全体を塗る
B列が「完了」のときにA列だけ、または行全体を塗る設定です。
範囲の選択後に数式と塗りつぶし色を設定します。
数式は選んだ範囲の左上のセルを基準に書き、ほかのセルには自動で当てはめられます。
- 色を付けたい範囲を選ぶ(下の例では
A2:A6またはA2:E6) - [ホーム]→[条件付き書式]→[新しいルール]
- [数式を使用して、書式設定するセルを決定]を選ぶ
- 数式を入れて、[書式]で塗りつぶしの色を選ぶ
Microsoft のヘルプでは、この欄に入れる数式は論理値 TRUE / FALSE を返す式である必要があり、ワークシートからセルをクリックして指定すると絶対参照が入るため、選択範囲の各セルに合わせて参照が自動調整される相対参照を使うよう案内されています(Microsoft サポート)。
隣の1セルだけ塗る場合(適用先: A2:A6)
A列だけを塗ります。
選ぶ範囲は A 列だけです。
=$B2="完了"
「適用先」が $A$2:$A$6 になっていることを確認します。
行全体に広げる場合(適用先: A2:E6)
この例では数式を変えず、適用先を横に広げます。
=$B2="完了"
「適用先」が $A$2:$E$6 になっていることを確認します。
空欄でない行だけを塗りたい場合
=$B2<>""
B列の値が空文字ではない行を塗ります。
逆の =$B2="" は、未入力セルに加え、数式が返す空文字にも一致します。
数式があるかどうかを調べる式ではありません。
完全一致の設定を確認するときは、作業コピーのB2へ「完了」を入れます。
適用先がA2:A6なら、まずA2だけに指定色が付くか確認してください。
続いてB2を「未完了」に変え、条件付き書式の色が外れるかを確かめます。
行全体の設定では、同じ操作でA2:E2の色を確認しましょう。
これは数式から期待する結果を確かめる手順で、今回実機で得た結果ではありません。
入力例:B列に「リンク」が含まれる行のA列を塗る
練習ブックの「文字判定」を開きます。
1行目は見出し、2〜6行目がデータです。
| セル | 入力 |
|---|---|
| A2/B2 | 資料1/リンク |
| A3/B3 | 資料2/リンク済 |
| A4/B4 | 資料3/未設定 |
| A5/B5 | 資料4/空欄 |
| A6/B6 | 資料5/link |
Excelでの設定
A2:A6を選択し、「ホーム」→「条件付き書式」→「新しいルール」から「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選びます。
次の式を入力し、塗りつぶし色を指定します。
=ISNUMBER(FIND("リンク",$B2))「ルールの管理」で適用先が=$A$2:$A$6になっていることを確認します。
$B2はB列だけを固定する指定です。
A3の判定ではB3、A4ではB4を調べます。
$B$2にすると、すべての行がB2の判定になります。
重要:数式の「$」の付け方(なぜ $B2 なのか)
$ は「動かさない」という指定です。
条件付き書式の数式は選択範囲の左上を基準に、ほかのセルへ自動で当てはめられるため、動かしたくない方にだけ $ を付けるのが基本です。
| 書き方 | 意味 | この用途での結果 |
|---|---|---|
$B2 | 列だけ固定、行は動く | 各行がその行のB列を見る(◎ これを使う) |
$B$2 | 列も行も固定 | 全セルがB2だけを見るので、全部塗れるか全部塗れない |
B2 | どちらも動く | A列だけの適用では同じ行のB列を見る。A:Eなど横へ広げると参照列もずれる |
B$2 | 行だけ固定 | 2行目を固定して見るため行ごとの判定にならない |
行全体を塗るときは $B2、列方向に判定したいときは B$2 と、固定する側が入れ替わります。
期待する結果と切り分け
| 条件 | 結果 |
|---|---|
| B列に「リンク」を含む | A2とA3に色が付く |
| 未設定・空欄・英語のlink | A4〜A6には色が付かない |
| C2:C6の確認用数式 | TRUE、TRUE、FALSE、FALSE、FALSE |
| 色が1行ずれる | 適用先の先頭行と式の行番号をそろえる |
| すべて同じ色になる | $B$2になっていないか確認する |
| 古い色が残る | 手動の塗りつぶしと既存ルールの優先順位を確認する |
FINDは部分一致で、大文字と小文字を区別します。
日本語の「リンク」は英語のlinkには一致しません。
英字を大小文字の区別なしで探したい場合はFINDをSEARCHに変え、検索語も英字に変えます。
条件付き書式や参照を本で学び直したい場合は、Excelの本の選び方で基礎・関数・集計・自動化の目的別に比較しています。
下の商品はPC操作全般の参考書で、この条件付き書式だけを扱う専門書ではありません。
Googleスプレッドシートで同じ範囲に設定する
A2:A6を選択し、「表示形式」→「条件付き書式」で「カスタム数式」を選びます。
「リンク」を含む場合は=ISNUMBER(FIND("リンク",$B2))、「完了」と完全一致する場合は=$B2="完了"を入力します。
範囲は「範囲に適用」欄で指定します。
Google の公式ヘルプでは、ルールは並んでいる順に評価され、最初に TRUE になったルールがそのセルの書式を決めること、並べ替えはドラッグで行えることが案内されています(Google ドキュメント エディタ ヘルプ)。
表の色分けは数式から期待される結果で、Excel実機で塗りつぶしを確認した結果ではありません。
Googleスプレッドシート側の画面操作・表示も未検証です。
うまくいかないときのチェックリスト(ずれる・つかない・消えない)
- 1行ずれる:数式の行番号が、選んだ範囲の先頭行と合っていない。
A2:E6を選んだなら数式も$B2(2行目)にする。 - 全部塗れる/全部塗れない:
$B$2のように行まで固定している。 - 横にずれて塗られる:
B2のように列を固定していない。 - 見た目が合うのに一致しない:前後の半角スペースなら
=TRIM($B2)="完了"で確かめる。TRIMはすべての空白文字を除く関数ではなく、改行しない空白などは別の処理が必要。 - 数字が一致しない:文字として入った数字は数値と一致しない。
=ISNUMBER($B2)で型を確かめる。 - 条件を外しても色が残る:手で塗った塗りつぶしが残っている。条件付き書式のルール削除([条件付き書式]→[ルールの管理])と、[塗りつぶしなし]の指定は別物。
- 複数条件にしたい:期限が数値の日付として入るC列なら、
=AND($B2="未完了",ISNUMBER($C2),$C2<TODAY())のように組み合わせる。ISNUMBERを入れず空欄と日付を比較すると、未入力の期限まで過去として塗る場合がある。
設定を戻す
対象の条件付き書式ルールだけを削除します。
セルの値はこの操作では変更していません。
元からあるルールは削除せず、作業コピーと元ファイルを見比べます。
2026年10月24日に配布ZIPを読み取り、文字判定シートの入力・数式・適用範囲が本文と一致することを確認しました。
今回もExcelの実画面での操作と塗りつぶし表示は未検証です。
関連記事・旧実装の参考資料
関連記事は用途の違いを確認して参照してください。
練習用ZIPのデータと、記事中のセル番地・コードをそろえています。




