Excelの本は、表の基本操作を学びたいのか、条件付き書式や関数を理解したいのか、繰り返す処理を自動化したいのかで選びます。
一つの操作だけを解決したいなら、先に該当する手順を試し、参照や条件判定もまとめて学びたいときに本を比較しましょう。
ここでは出版社の目次・内容紹介から4冊を比較し、選ぶ順番は編集部が整理しています。
書籍の通読、掲載例の実機再現、時短効果の測定は行っていません。
記事内のAmazonリンクはアフィリエイトリンクで、紙の本のISBNによる検索結果を開きます。
今の困りごとから学ぶ分野を決める
| 今の目的 | 先に学ぶこと | 本選びの確認点 |
|---|---|---|
| 表の入力・印刷・見た目を整える | セル操作、表示形式、表の基本 | 基本操作から順に進める構成か |
| 隣のセルの文字を条件に色を付ける | 条件付き書式、参照、真偽の判定 | 条件付き書式と参照の説明があるか |
| 条件ごとの件数や合計を出す | 関数の引数、IF、COUNTIF・SUMIFなど | 目的別の関数例と練習用データがあるか |
| 複数の表をまとめて集計する | テーブル、ピボット、集計・抽出 | 複数シート・ブックの章があるか |
| 同じ操作を繰り返し実行する | マクロ、VBAの文法と条件分岐 | 使えるExcel環境と職場の実行条件が合うか |
色を付けることと、条件に応じて値を計算することは別の目的なので、条件付き書式とIF関数を分けて考えます。
隣のセルに特定の文字があるときの設定は、条件付き書式でセルを塗りつぶす手順で確認できます。
目的別に比較するExcelの本4冊
| 本・版 | 入口となる読者 | 対応環境・選ぶ際の注意 |
|---|---|---|
| できるExcel 2024 Copilot対応 Office 2024&Microsoft 365版(2024年11月29日刊) | 基本操作から学ぶ人 | Office 2024・Microsoft 365 |
| 今すぐ使えるかんたん Excel関数[Office 2024/2021/2019/Microsoft 365対応版](2025年9月3日刊) | 関数の初学者 | Office 2024・2021・2019・Microsoft 365 |
| Excel 集計・抽出テクニック大全集[改訂新版](2023年7月31日刊) | 表の操作経験があり、集計・抽出を深めたい人 | 公式紹介はExcel 2021・Microsoft 365のスピルに言及/対応版の一括表記なし |
| できるExcel マクロ&VBA Copilot対応(2024年12月24日刊) | VBAを初めて学ぶ人 | 出版社の商品ページに対応Excel版の一括表記なし/利用環境を試し読みで確認 |
対象レベルは出版社の説明と目次から整理した目安で、読みやすさや習得の速さを実読で評価した順位ではありません。
1.できるExcel 2024 Copilot対応 Office 2024&Microsoft 365版
入力・書式・数式からピボットテーブルまでを段階的に確認したい人の候補です。
公式目次では基本編と活用編に分かれ、第10章で条件に応じた書式、第11章で集計を扱います。
選ぶ際の注意:関数だけを引きたい場合やVBAを中心に学びたい場合は、目的を絞った本も比較してください。
出版社:インプレス/紙版ISBN:9784295020271/発売日:2024年11月29日。
目次・版・正誤表の確認:出版社の商品ページ。
2.今すぐ使えるかんたん Excel関数[Office 2024/2021/2019/Microsoft 365対応版]
関数の入力や参照の基本から、条件判定・集計へ進みたい人の候補です。
公式目次に相対参照・絶対参照、IF、AND・OR、COUNTIF・SUMIFなどが掲載されています。
選ぶ際の注意:書式の設定やマクロの学習を中心にしたい人向けの総合書としては選ばず、関数を学ぶ目的で比較します。
出版社:技術評論社/紙版ISBN:9784297150426/発売日:2025年9月3日。
目次・版・正誤表の確認:出版社の商品ページ。
3.Excel 集計・抽出テクニック大全集[改訂新版]
一つの関数を覚えるより、複数の表や条件から必要なデータを取り出す方法を探したい人の候補です。
公式目次にはテーブル・ピボットテーブル、条件付き集計、検索抽出、複数シート・ブックの処理が並びます。
選ぶ際の注意:608ページの分野別の本なので、初めての画面操作から順に学ぶ一冊とは分けて選びます。
出版社:技術評論社/紙版ISBN:9784297136314/発売日:2023年7月31日。
目次・版・正誤表の確認:出版社の商品ページ。
4.できるExcel マクロ&VBA Copilot対応
繰り返す作業を、マクロやVBAの文法から学びたい人の候補です。
公式目次はマクロの基本、変数・定数、セル参照、条件分岐・繰り返し、シートやブックの操作という構成です。
選ぶ際の注意:セルの色を変えるだけなら条件付き書式で足りる場合があるため、最初からVBAの本を選ぶ必要はありません。
出版社:インプレス/紙版ISBN:9784295020547/発売日:2024年12月24日。
目次・版・正誤表の確認:出版社の商品ページ。
購入前にExcelの版と実行環境を確認する
「複数のExcel版に対応」と書かれた本でも、掲載されるすべての関数や機能を全環境で使えるとは限りません。
たとえばMicrosoftは、XLOOKUPをExcel 2016・2019では使用できないと案内しています。
VBAを学ぶ場合、Web版ExcelではVBAマクロの作成・実行・編集ができないため、利用するデスクトップ版と職場の実行ルールを確認してください。
出典:MicrosoftのWeb版ExcelとVBAの説明。
Mac・Web版を主に使う人は画面例や機能の差を試し読みで確認し、Copilotの記載も自身の利用条件に合うかを別に確認します。
紙版・電子版や旧版を取り違えないよう、購入画面で書名とISBN・対応版を照合してください。
条件付き書式から学び直すときの進め方
以下は、本を読む前後で理解を確かめるための編集部の学習案です。
- 今したいことを「B列が条件を満たす行のA列に色を付ける」のように一文で書く
- 元ファイルとは別の練習用コピーに、条件に合う行・合わない行・空欄の行を用意する
- 先にどの行に色が付くはずかをメモし、設定する範囲と最初の行を決める
- 条件付き書式の手順を確認し、本の参照・条件判定の説明と照らし合わせる
- 期待と異なる行があれば、適用範囲、行番号、固定する列・行、既存ルールの優先順位を順に確認する
そこで参照や真偽の意味が分からなければ基礎・関数の本へ進み、数えたり合計したりする必要が出たら集計の章へ進む、という順番で十分です。
作業の繰り返し自体が課題になった段階でVBAの本を検討すると、何を自動化したいのかを説明しやすくなります。
学習用の確認では、正しく動いた例だけでなく空欄や条件に合わない例も残し、再度データを変えたときの期待結果を確かめましょう。
一冊選ぶ前に確認したいこと
- 今の困りごとに対応する章があるか
- 自分のExcel版・OS・デスクトップ版またはWeb版と合うか
- 練習用ファイル、試し読み、正誤表を利用できるか
- 基礎から通して学ぶ本か、必要な項目を探して読む本か
PCの操作全般や整理・集中の習慣を学ぶ本は、仕事効率化の本の選び方で別に比較しています。
公式情報の確認日:2026年10月7日。
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