FILTERは、条件に合う行をまとめて取り出す関数です。
この例では、売上のうち「果物」かつ「完了」の行を、別の抽出シートへ出します。
練習ブック・Google用の数式・入力データをダウンロード(ZIP)できます。
新規の練習ブックで試し、既存の入力や計算列へ貼り付ける前にコピーを保存してください。
確認日は2026年10月2日です。
2026年10月2日、同じ練習データと本稿の数式をGoogle Sheetsで検証しました。
XLSXをGoogle Sheetsへ変換し、Google用TXTの数式を適用した結果と実画面を確認しています。
入力例:売上シートのA1:E7
| 品番 | 分類 | 状態 | 数量 | 金額 |
|---|---|---|---|---|
| P01 | 果物 | 完了 | 2 | 200 |
| P02 | 果物 | 未処理 | 3 | 300 |
| P03 | 文具 | 完了 | 1 | 150 |
| P04 | 果物 | 完了 | 0 | 0 |
| P05 | 文具 | 完了 | 2 | 240 |
| P01 | 果物 | 完了 | 1 | 90 |
シート名を「売上」にし、1行目を見出し、2~7行目を表のデータにします。
数量と金額は数値で入力します。
P01が2行あるのは、集計と検索の違いを確かめるためです。
抽出シートのA2へ式を入れる
抽出シートのA1:E1へ売上と同じ見出しを入れます。
A2:E7を出力用の空き範囲にして、A2だけに次の式を入れます。
出力先は元データと別にし、数式を下へコピーしません。
=FILTER('売上'!A2:E7,'売上'!B2:B7="果物",'売上'!C2:C7="完了")このGoogle用の式は、2つの条件を別々の引数へ指定しています。
どちらも売上2~7行目を対象にしており、すべて満たす行が残ります。
確認結果と切り分け
| 条件 | 結果 |
|---|---|
| 抽出2行目 | P01/果物/完了/2/200 |
| 抽出3行目 | P04/果物/完了/0/0 |
| 抽出4行目 | P01/果物/完了/1/90 |
| 金額0の行 | 条件に合うため残る |
| P01の重複行 | 両方残る。重複削除ではない |
| 結果が広がらない | 出力先の入力・結合セル・必要な空き範囲を確認 |
| 条件の行数が違う | A2:E7とB2:B7、C2:C7を同じ長さにする |
ZIPのXLSXは互換性のため、2条件を掛け合わせた単一の条件式にしています。
その計算はArtifact Toolで確認しましたが、上のGoogle用の複数引数の実行ではありません。
Google Sheetsで「売上」シートのC3を「完了」にすると4行、元の「未処理」に戻すと3行になることを確認しました。
元に戻した後の4行目の出力領域は空欄になり、条件に合う3行だけが残ります。
該当がない場合の表示を決める
公式仕様では、該当がないと#N/Aになります。
衣類を探す次の式では、予想した未一致だけを「該当なし」と表示します。
別の空き範囲で試してください。
=IFNA(FILTER('売上'!A2:E7,'売上'!B2:B7="衣類"),"該当なし")出力を妨げるセルや範囲の指定誤りまで、すべて空欄へ変える必要はありません。
結果が出ないときは元の式で原因を見分けます。
元の状態に戻す
抽出の起点A2の式を元のコピーへ戻し、今回の出力範囲を確認します。
元の売上表を消す操作は不要です。
件数や合計だけが必要ならCOUNTIF・SUMIFを使い、1件の値なら検索関数を使います。
公式資料
仕様はFILTERを参照してください。

練習ファイルの使い方
練習の入力と出力は本文のセル番地でそろえています。
Google用TXTとXLSXの互換性の違いは、各記事とZIPのREADMEで確認してください。
