ChatGPTに会話を学習させたくないときは、「設定」の「データコントロール」にある「モデル改善に協力する」をオフにするだけです。
この設定をオフにすれば、チャット履歴を残したまま、学習への利用だけを止めることができます。
1回の会話だけ学習から外したいなら、一時チャットが向いています。
ただし、回答に高評価や低評価を送ると、その会話全体が学習に使われる場合がある点には気をつけてください。
本記事は、OpenAIの公式ヘルプと、2026年10月31日に当方のアカウントで開いた設定画面をもとに書いています。
設定の場所、オフにしても変わらないこと、一時チャットとの使い分けの順に見ていきましょう。
学習させない設定の手順
個人向けの無料版・Plus・Proでは、会話を学習に使う設定が最初からオンになっています。
公式ヘルプの英語の名前は「Improve the model for everyone」で、日本語の画面では「モデル改善に協力する」と表示されていました。
パソコン(Web)での手順
- ChatGPTの左下にあるアカウントのアイコンを押す
- 「設定」を開く
- 左の一覧から「データコントロール」を選ぶ
- 「モデル改善に協力する」をオフにする

当方のProアカウントでは、変更前の状態でスイッチがオンになっていました。
説明の文は「チャットをモデルの学習に使用するかどうかを設定」です。
iPhone・Androidでの手順
公式ヘルプによると、スマートフォンのアプリでは次の順に開きます。
- サイドバーを開く
- プロフィールのアイコンを押して「設定」を開く
- 「データコントロール」を選ぶ
- 「モデル改善に協力する」をオフにする
当方はアプリでの画面は撮っていないため、項目の並びは公式ヘルプの記載にもとづくものです。
1か所で変えれば全部の端末に効く
ログインした状態で変えた設定は、同じアカウントのWebとスマートフォンの両方に反映されます。
パソコンで1回オフにすれば、アプリで同じ操作をし直す必要はありません。
ログインせずに使っている場合は、設定がそのブラウザーにだけ保存されます。
項目が見当たらない・変えられないときの対処
使える設定は、ログインしているか、どのプランか、ワークスペースの設定はどうかで変わると公式ヘルプにあります。
項目が無いときは、まず個人のアカウントでログインしているかを確かめてください。
会社や学校のワークスペースに切り替わっていると、管理者の設定が優先されます。
保護者の設定がある子どものアカウントでも、変えられない場合があります。
出典:OpenAI Help Center「Data controls in ChatGPT」(2026年10月31日確認)
オフにしても変わらないこと
学習の設定をオフにしても、ほかの設定やデータはそのまま残ります。
誤解しやすいものを表にまとめました。
| 項目 | オフにしたあと |
|---|---|
| チャット履歴 | 消えない。今までどおり残る |
| アーカイブしたチャット | アーカイブのまま残る |
| プロジェクトのチャット | プロジェクトの中に残る |
| メモリ | 別の設定。オンのままなら使われる |
| 回答への評価(高評価・低評価) | 送るとその会話全体が学習に使われる場合がある |
| 音声モード | 学習の設定が別にある |
| Codexの環境 | 「Include environments」という別の設定がある |
履歴は消えない
公式ヘルプには、学習の設定をオフにしても保存したチャットは消えず、隠れもしないと書かれています。
「履歴を残したいから学習もオンのまま」と考える必要はありません。
反対に、会話を消したい場合は、学習の設定とは別にチャットを削除します。
評価を送るとその会話が学習に使われる場合がある
学習をオフにしたあとでも、回答に高評価や低評価を付けると、その評価に結びついた会話全体が学習に使われる場合があります。
学習させたくない会話には、評価のボタンを押さないでください。
音声モードとCodexは別に設定する
公式ヘルプによると、音声モードには学習への利用を決める別の設定があります。
当方がWebの「設定」の「音声」を開いたところ、学習に関する項目は見当たりませんでした。
音声モードを使う人は、公式ヘルプの案内に沿ってアプリ側の設定も確かめてください。
Codexには「Include environments」という別の設定があり、ChatGPTの学習の設定を変えても連動しません。
メモリは学習とは別の仕組み
メモリは、ChatGPTが好みや前の話を覚えて、回答を自分向けに変えるための機能です。
学習の設定は、会話をOpenAIのモデルの改善に使うかどうかを決めるもので、メモリとは別の設定になっています。

覚えてほしくない話があるなら、「パーソナライズ」の「メモリを有効にする」をオフにするか、「メモリの概要」の「管理」から消します。
メモリをオフにしても、過去のチャットは消えません。
1回だけ学習させたくないときは一時チャット
普段は学習をオンのままにして、特定の会話だけ外したい場合は一時チャットが便利です。
一時チャットのあいだは、会話が学習に使われず、履歴にも残りません。
一時チャットの始め方
- 新しいチャットを開く
- 画面の右上にある一時チャットのボタンを押す
- 「パーソナライズ」か「パーソナライズなし」を選ぶ
- 質問を入力して送る

当方の画面では、「パーソナライズなし」の説明に「このチャットでは、メモリ、プラグイン、カスタム指示は無視されます」と出ていました。
この選択は、最初のメッセージを送ったあとでは変えられません。
一時チャットと普通のチャットの違い
| 項目 | 一時チャット | 普通のチャット |
|---|---|---|
| 履歴 | 残らない(保存すれば残る) | 残る |
| 学習への利用 | 使われない | 学習の設定にしたがう |
| メモリ | 新しく覚えない | メモリがオンなら覚える |
| 保持 | 安全のため最長30日間コピーが残る場合がある | 削除するまで残る |
画面の下にも「安全上の理由から、このチャットのコピーを最長30日間保持する場合があります」と表示されていました。
保存すると普通のチャットになる
一時チャットはあとから保存できます。
保存すると普通のチャットに変わり、そこからは学習の設定とメモリの設定にしたがいます。
学習させたくない会話は、保存しないまま閉じてください。
出典:OpenAI Help Center「Temporary chat in ChatGPT」、「Memory in ChatGPT」(2026年10月31日確認)
ビジネス向けのプランとAPIは最初から学習に使われない
会社で使う場合は、契約しているプランで扱いが変わります。
Business・Enterprise・Eduは既定で学習に使わない
OpenAIは、ChatGPT Business・Enterprise・Edu・ChatGPT for Healthcareのワークスペースの内容を、既定ではモデルの学習に使いません。
組織の保存期間やメモリの設定は、管理者が決めています。
APIも既定で学習に使わない
APIで送った入力と出力も、既定では学習に使われません。
自作のツールからAPIでGPTを呼んでいる場合は、ChatGPTの設定とは関係なく、この扱いになります。
APIとChatGPTの契約の違いは、ChatGPT PlusにAPIは含まれる?にまとめています。
オフにしたあとの注意点
学習をオフにしても、入力した内容がどこにも残らないわけではありません。
会話はOpenAIのシステムに保存される
普通のチャットは、自分で消すまで履歴に残ります。
消したチャットは、原則30日以内にOpenAIのシステムから削除される、というのが公式ヘルプの説明です。
人が内容を見る場合がある
公式ヘルプには、不正利用の調査、問い合わせへの対応、法的な対応などのために、限られた担当者が内容を見る場合があると書かれています。
ただし、モデルの改善のために見る対象からは、学習をオフにしていれば外れる仕組みです。
同じヘルプは、見られたくない機密の情報を入力しないよう呼びかけています。
扱いの全体はOpenAIのプライバシーポリシーに書かれています。
会社の情報は会社のルールを先に確かめる
個人のアカウントで学習をオフにしても、会社がその使い方を認めているとは限りません。
業務の資料を入れる前に、社内のルールを確かめてください。
仕事での使い方はChatGPTを仕事で使うには?で紹介しています。
よくある質問
オフにすると回答の質が落ちる?
公式ヘルプには、オフにすると回答が変わるという記載はありません。
学習の設定は、今後のモデルの改善に会話を使うかどうかを決めるものです。
過去の会話もさかのぼって外せる?
公式ヘルプには、さかのぼって外す方法の記載はありません。
外したい過去の会話があれば、そのチャットを削除してください。
Geminiで学習させない設定と、履歴の扱いの違いはGeminiに学習させない設定にまとめました。
カスタム指示・メモリ・プロジェクトで指示が効かないときはChatGPTが指示を忘れるときの対処を見てください。
まとめ
ChatGPTに学習させないには、「設定」→「データコントロール」→「モデル改善に協力する」をオフにします。
オフにしてもチャット履歴は残り、パソコンで1回変えればスマートフォンにも反映されます。
1回だけ外したい会話は一時チャットを使い、学習させたくない会話には評価のボタンを押さないでください。
解約やアカウントの扱いを確かめたい場合は、ChatGPTの解約方法も参考になります。
出典
- OpenAI Help Center「Data controls in ChatGPT」
- OpenAI Help Center「Temporary chat in ChatGPT」
- OpenAI Help Center「Memory in ChatGPT」
- OpenAI「プライバシーポリシー」
- OpenAI Help Center「How OpenAI handles data in consumer services」
2026年10月31日に確認しました。
