ChatGPTの口調は、「設定」→「パーソナライズ」→「基本のスタイルとトーン」でパーソナリティを選ぶと変えられます。
褒めすぎが気になるなら、率直な意見を返す「率直」か、前置きなしで答える「効率重視」を選び、足りない分はカスタム指示に書き足します。
パーソナリティを変えても、ChatGPTにできることや安全のルールは変わらず、変わるのは伝え方だけです。
この記事では、パーソナリティの選び方、7つの違い、褒めすぎが問題になった経緯、カスタム指示の書き方を、OpenAIの公式ヘルプと発表をもとにまとめました(2026年11月1日確認)。
パーソナリティの変え方
手順は日本語版のヘルプの表記に合わせています(OpenAI ヘルプ:ChatGPT のパーソナリティをカスタマイズする)。
ウェブ版
- プロフィールのアイコンを選ぶ
- 「パーソナライズ」を選ぶ
- 「基本のスタイルとトーン」の横のドロップダウンから、パーソナリティを選ぶ
iOS版・Android版
- プロフィールのアイコンを選んで設定を開く
- 「パーソナライズ」に進む
- 「基本のスタイルとトーン」からパーソナリティを選ぶ
パーソナリティを変えると、既存の会話を含むすべてのチャットに適用されるとヘルプにあります。
7つのパーソナリティの違い
標準の「デフォルト」と、6つのパーソナリティから選べます。
| 名前 | 話し方 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| デフォルト | 明快で中立 | とくに好みが無いとき |
| プロフェッショナル | 洗練されたフォーマルな言葉づかい | 仕事の連絡や文書 |
| フレンドリー | 温かく会話的で、軽いユーモアがある | 相談しながら考えを整理したいとき |
| 率直 | 核心を突き、リスクや抜けをはっきり指摘する | 計画や下書きを遠慮なく見てほしいとき |
| ユニーク | 遊び心があり、たとえ話や意外な発想を使う | アイデア出しや創作 |
| 効率重視 | まず答え、そのあと簡潔な理由や手順 | 技術的な作業、手順、トラブルの切り分け |
| シニカル | 皮肉っぽくドライだが、肝心な所は実用的 | 辛口のやり取りを楽しみたいとき |
説明は日本語版ヘルプの内容を短くまとめたものです。
褒めすぎを抑えたいときの選び方
ヘルプでは、「率直」は遠回しな表現が邪魔になる計画・下書き・判断の確認に向くと説明されています。
「効率重視」は、余計な言葉を加えずに直接答えるパーソナリティです。
褒めすぎが問題になった経緯
OpenAIは2025年4月29日、前の週に配信したGPT-4oの更新を取り消したと発表しました(OpenAI:Sycophancy in GPT-4o)。
取り消した更新は、褒めすぎたり同意しすぎたりする、いわゆる迎合的なふるまいをしていたという説明です。
OpenAIは原因を、回答への高評価・低評価のような短期的な反応を重く見すぎたためとしています。
同じ発表で、OpenAIは利用者が複数のパーソナリティから選べるようにする方針を示していました。
今の「基本のスタイルとトーン」は、口調を自分で選ぶための設定です。
カスタム指示で細かく直す
パーソナリティだけで合わないときは、カスタム指示に口調の好みを書きます(OpenAI ヘルプ:ChatGPT カスタム指示)。
カスタム指示の開き方
- ウェブ版・デスクトップ版:設定で「パーソナライズ」を選ぶ
- iOS版・Android版:設定で「ChatGPT をカスタマイズ」を選ぶ
- 「カスタマイズを有効にする」をオンにする
- 「カスタム指示」の欄に書く
書ける長さは、Free と Go が1,500文字、Plus・Pro・Business・Enterprise・Education が5,000文字です。
褒めすぎ・口調を直す文例
次は筆者の例です。
自分の好みに合わせて言い回しを変えてください。
- 「褒め言葉や前置きは省き、結論から答えてください」
- 「私の案に問題があれば、先に問題点を指摘してください」
- 「同意できない点は、理由をつけてはっきり言ってください」
- 「です・ます調で、絵文字は使わないでください」
- 「質問の言い換えや、最後のまとめの繰り返しは不要です」
設定が効く順番
ヘルプによると、選んだパーソナリティは保存済みのメモリやカスタム指示とあわせて使われます。
メモリにパーソナリティと食い違う好み(たとえば真面目でプロフェッショナルな応答が好き)が保存されていると、パーソナリティの特徴が弱まったり上書きされたりします。
会話の中で伝えた指示でも、パーソナリティのふるまいは変わります。
メールやコードはパーソナリティどおりにならない
メールの下書き、コード、SNSの投稿、履歴書などを頼んだ場合、ChatGPTはパーソナリティより、依頼の指示と文脈に口調を合わせます。
文書の口調を決めたいときは、依頼文で「丁寧なビジネスメールで」のように指定してください。
仕事での頼み方はChatGPTを仕事で使うには?で紹介しています。
つまずきやすい所と対処
| つまずき | 起きること | 対処 |
|---|---|---|
| パーソナリティを変えたのにメールの口調が同じ | 文書は依頼の指示と文脈に合わせて書かれる | 依頼文で口調を指定する |
| パーソナリティを変えても特徴が出ない | メモリやカスタム指示の好みが優先されている | メモリとカスタム指示の内容を見直す |
| カスタム指示を書いたのに効かない | 「カスタマイズを有効にする」がオフ | パーソナライズの設定でオンにする |
| パーソナリティで答えの質が上がると思う | 変わるのは伝え方だけ | 中身の正確さは出典で確かめる |
| 「シニカル」を仕事の文書に使う | 皮肉っぽいひと言が入ることがある | 仕事なら「プロフェッショナル」か「効率重視」にする |
よくある質問:ChatGPTの口調と褒めすぎ
パーソナリティを変えると賢さや機能は変わりますか?
変わりません。
ヘルプに、できること・できないことや安全のルールは変わらず、伝え方だけが変わると書かれています。
変えた設定は前の会話にも効きますか?
効きます。
パーソナリティの変更は、既存の会話を含むすべてのチャットに適用されます。
褒めすぎを手早く抑えるには?
「率直」か「効率重視」を選び、カスタム指示に「褒め言葉は不要」と書く方法です。
1つの会話だけ口調を変えられますか?
その会話の中で「この会話ではくだけた口調で」のように頼むと、会話の中の指示としてふるまいが変わります。
まとめ
ChatGPTの口調は「設定」→「パーソナライズ」→「基本のスタイルとトーン」で選べて、褒めすぎを抑えるなら「率直」か「効率重視」が候補です。
細かい好みはカスタム指示に書き、メールやコードの口調は依頼文で指定してください。
パーソナリティで変わるのは伝え方だけなので、答えの中身は今までどおり確かめるのが基本です。
出典
- OpenAI ヘルプ「ChatGPT のパーソナリティをカスタマイズする」
- OpenAI ヘルプ「ChatGPT カスタム指示」
- OpenAI「Sycophancy in GPT-4o: what happened and what we’re doing about it」(2025年4月29日)
2026年11月1日に確認しました。
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