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Illustratorスクリプト(jsx)│オフセットできる日本式トンボ作成スクリプト

Illustratorの標準機能にはTrimMarkコマンド(トンボ作成機能)がありますが、細かな位置や余白の調整には対応していません。

そこで、オブジェクトの座標からパスを生成し、オフセットを自由に調整できる日本式トンボスクリプトを作成しました。

これまで印刷会社2社からの依頼を受け、仕様に合わせたカスタムトンボを制作した実績があります。

目次

通常のトリムマーク(トンボ)

Illustratorの標準トンボ機能は、以下のコマンドを実行するだけで適用できます。

Illustratorの標準機能で作成される通常のトリムマークの例。
executeMenuCommand("TrimMark v25");

しかし、この方法ではカスタマイズができないため、オフセットの微調整が必要な場合はスクリプトで自作する必要があります。

日本式トリムマーク(トンボ)スクリプト

作成したスクリプトでは、オブジェクトとトンボの間の余白(オフセット)を自由に調整できます。

作成したスクリプトを用いてオブジェクトとトンボの間の余白を調整した、日本式トリムマークの作成例。

Illustrator関連の他の記事は、まとめ一覧から確認できます。

スクリプトコード(createJapaneseTrimMarks)

createJapaneseTrimMarks.jsx

var value = prompt("オブジェクトからトンボまでのオフセット値を入力してください(デフォルト8)", "8");
var value = eval(value);
var stroke = 0.3;

var selObj = activeDocument.selection;
for (var i = 0; i < selObj.length; i++) {
    var rect = selObj[i].geometricBounds;
    var x1 = rect[0];
    var y1 = rect[1];
    var x2 = rect[2];
    var y2 = rect[3];
    var d = 20;
    var o = value + stroke;

    // 日本式トンボ
    drawLine2(x1 - (d * 1.8), (y1 + y2) / 2, x1 - (d * 0.6), (y1 + y2) / 2);
    drawLine2(x2 + (d * 1.8), (y1 + y2) / 2, x2 + (d * 0.6), (y1 + y2) / 2);
}

function drawLine2(sx, sy, ex, ey) {
    var pObj = app.activeDocument.pathItems.add();
    pObj.setEntirePath([[sx, sy], [ex, ey]]);
    pObj.filled = false;
    pObj.stroked = true;
    pObj.strokeWidth = stroke;
    pObj.strokeColor = setColor(255, 0, 0);
}

function setColor(r, g, b) {
    var tmpColor = new RGBColor();
    tmpColor.red = r;
    tmpColor.green = g;
    tmpColor.blue = b;
    return tmpColor;
}

西洋式トリムマーク(トンボ)スクリプト

スクリプトコード(createWesternTrimMarks)

スクリプトコードによって作成される西洋式トリムマークの例。

createWesternTrimMarks.jsx

var value = prompt("オブジェクトからトンボまでのオフセット値を入力してください(デフォルト8)", "8");
var value = eval(value);
var stroke = 0.3;

var selObj = activeDocument.selection;
for (var i = 0; i < selObj.length; i++) {
    var rect = selObj[i].geometricBounds;
    var x1 = rect[0];
    var y1 = rect[1];
    var x2 = rect[2];
    var y2 = rect[3];
    var d = 20;
    var o = value + stroke;

    // 西洋式トンボ
    drawLine2(x1, y1 + o, x1, y1 + o + d);
    drawLine2(x2, y1 + o, x2, y1 + o + d);
}

西洋式トンボのおすすめスクリプト

西洋式トンボを細かく調整できるスクリプトとして、外部の「MakeCropMarksAI.jsx」も便利です。

このスクリプトでは、オフセット値や線の長さなどを詳細にカスタマイズできます。

スクリプトの記事は、ほかにもあります。

まとめ

以前DTP業務に携わっていた際、用紙サイズを節約するために極小サイズのトンボを自作して運用していました。

当時は日本式と西洋式の仕様差を意識していませんでしたが、今回スクリプトを実装したことで構造の違いが明確になりました。

西洋式トンボのスクリプトは数多く公開されていますが、日本式は選択肢が少ないため自作しました。

仕立てサイズや余白の微調整に活用してください。

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