Windowsのリモートデスクトップを使うには、接続される側のPC(リモートPC)で「設定」の「システム」から「リモート デスクトップ」をオンにし、接続する側のPCで「リモート デスクトップ接続」を開いてPC名を入力します。
接続される側のPCは、Windows 11のPro・Enterprise・Educationのいずれかのエディションである必要があり、Homeエディションは接続される側になれません。
接続する側は、Homeエディションでも使えます。
この記事は、2026年10月18日に確認したMicrosoftの公式ヘルプと公式ドキュメントをもとにしています。
画面の項目名は、この機のWindows 11の日本語の表示ファイルでも照合しましたが、設定の変更や接続は実際に行っていないため、実機での再現は含まない内容です。
つなぐための条件
Microsoftの公式ドキュメントでは、リモートPCに接続するための条件として次の5つが挙げられています。
| 条件 | 確かめる場所 |
|---|---|
| リモートPCの電源が入っていて、ネットワークにつながっている | リモートPCの電源とネットワーク |
| リモートPCでリモートデスクトップが有効になっている | 設定の「システム」→「リモート デスクトップ」 |
| リモートPCにネットワークで届く(同じネットワーク、またはインターネット経由) | 同じネットワークか、VPNなどでつながっているか |
| 使うユーザーが接続を許可されている | 「リモート デスクトップ ユーザー」の一覧 |
| リモートPCのファイアウォールが接続を通している | Windowsのファイアウォールの設定 |
接続される側のPCのエディションを確かめる
- リモートPCで「スタート」から「設定」を開く
- 「システム」の「バージョン情報」を開く
- 「Windows の仕様」の「エディション」を見る
公式ヘルプでは、ここにWindows 11 Proと表示されていることを確かめるよう案内されています。
Windowsの設定画面の表示ファイルには、「Windows 11 の Home エディションでは、リモート デスクトップがサポートされていません。」という文があります。
Homeエディションのまま接続される側にしたい場合は、Proへのアップグレードが必要です。
接続される側のPCでリモートデスクトップを有効にする
- リモートPCで「スタート」から「設定」を開き、「システム」を選ぶ
- 「リモート デスクトップ」を選ぶ
- 「リモート デスクトップ」をオンにする
- 確認の画面で「確認」を押す
- 画面に出ているPC名を控える(接続するときに入力する名前)
設定を変えるには、管理者のアカウント(Administratorsグループのメンバー)である必要があります。
Windowsの表示ファイルによると、有効にするときに、ファイアウォールのリモートデスクトップのポートを、このPCのすべてのネットワーク接続に対して開くという案内が出ます。
接続を特定のネットワークに限りたい場合は、詳細なファイアウォール設定で絞るように、という案内も同じ画面にあります。
サインインにパスワードなどが必要なアカウントにしておく
Windowsの表示ファイルには、リモートデスクトップを有効にするには、アカウントの認証要件(Windows Hello、パスワード、PINなど)を設定する必要がある、という文があります。
認証なしでサインインできるアカウントのまま有効にすると、認証されていないリモートアクセスにPCを開くことになる、という警告もあります。
公式ドキュメントでも、リモートでアクセスできるすべてのアカウントに、強くて使い回していないパスワードを付けるよう案内されています。
接続できるユーザーを追加する
公式ドキュメントによると、リモートデスクトップを有効にすると、Administratorsグループのメンバーと、指定したユーザーが接続できます。
管理者でないユーザーに使わせる場合は、次の手順で追加します。
- 「設定」の「システム」→「リモート デスクトップ」を開く
- 「リモート デスクトップ ユーザー」(この PC にリモートでアクセスできるユーザーの選択)を開く
- 「追加」を押し、ユーザー名を入れて「OK」を押す
一度に複数のアカウントを追加できると、公式ドキュメントに書かれています。
ネットワークレベル認証(NLA)
同じ設定画面には「デバイスが接続にネットワーク レベル認証を使用することを要求する (推奨)」という項目があります。
公式ドキュメントでは、ネットワークレベル認証を有効にすると、リモートの画面が開く前にユーザーの認証が必要になり、不正なアクセスの危険を減らせると説明されています。
古い機器から接続するために一時的に無効にする場合を除き、有効のままにしておくよう勧められています。
別のPCから接続する
Windowsから接続する
- タスクバーの検索欄に「リモート デスクトップ接続」と入力して開く
- 「コンピューター」に、控えておいたPC名(またはIPアドレス)を入れる
- 「接続」を押す
- リモートPCのアカウントのユーザー名とパスワードを入れて「OK」を押す
入力するのは、接続する側のPCではなく、リモートPCにサインインするためのアカウントです。
「リモート デスクトップ接続」の「オプションの表示」を押すと、「ローカル リソース」タブでクリップボードの共有などを設定できます。
Mac・iPhone・Androidから接続する
公式ヘルプでは、MacとiPhone・iPadはApp Storeの「Windows アプリ」、AndroidはGoogle Playの「リモート デスクトップ」アプリで、PC名を追加して接続すると案内されています。
社外や外出先から接続するとき
リモートデスクトップは、接続する側からリモートPCに直接つなぐしくみです。
同じネットワークの外からつなぐには、ルーターのポート転送(ポートフォワーディング)か、VPNが必要だと、公式ドキュメントに書かれています。
| 方法 | 公式ドキュメントでの扱い |
|---|---|
| VPNで社内・自宅のネットワークに入ってからつなぐ | PCをインターネットに公開せずに済むため、こちらが推奨されている |
| ルーターでポート3389をリモートPCへ転送する | PCをインターネットに開くことになり、推奨されていない。使うなら強いパスワードが必要 |
ポート転送を使う場合も、接続元のIPアドレスを限定できるルーターであれば、インターネット全体にポートを開かないようにできると説明されています。
会社のPCにつなぐ場合は、会社が用意している接続方法(VPNなど)を使い、自分でポートを開けないでください。
接続できないときの確認点
| 起きていること | 確かめること |
|---|---|
| 設定画面に、Homeエディションではサポートされていないと表示される | リモートPCのエディション(接続される側にするにはProなどが必要) |
| PC名で見つからない | PC名の綴り。同じネットワークにいるか。IPアドレスで試す |
| ユーザー名とパスワードが通らない | リモートPCのアカウントの情報を入れているか。そのユーザーが「リモート デスクトップ ユーザー」に入っているか |
| 社外からだけつながらない | VPNにつないでいるか(同じネットワークの外からは直接届かない) |
| 急につながらなくなった | リモートPCの電源、スリープ、ネットワークの接続 |
資格情報が違うときは、「リモート コンピューターに接続するために使用された資格情報は機能しませんでした。」という文で新しい資格情報を求められることが、リモートデスクトップ接続の表示ファイルから分かります。
設定画面の表示ファイルには、ファイアウォールでブロックされている場合に「リモート デスクトップがファイアウォールによってブロックされています」と出て、ポート3389を開くよう案内する文もあります。
ファイアウォールの設定を会社で管理している場合は、自分で変えずに管理者に相談してください。
参考にした資料
- Microsoft サポート「リモート デスクトップの使い方」(Windows 11のタブ)
- Microsoft Learn「PC でリモート デスクトップを有効にする」
- Microsoft Learn「PC のネットワークの外部から PC へのアクセスを許可する」
- この機のWindows 11(ビルド26200)の日本語の表示ファイル(設定アプリの言語リソース、mstsc.exe.mui・mstscax.dll.mui)
いずれも2026年10月18日に確認しました。
同じネットワークのPCとファイルをやり取りしたいだけなら、Windowsでフォルダを共有する方法も参考にしてください。
