Windowsでフォルダーを同じネットワークのPCと共有するには、フォルダーを右クリックして「アクセス権を付与する」から「特定のユーザー」を選び、共有する相手と権限を決めます。
相手のPCでは、エクスプローラーのアドレスバーに「\\コンピューター名\共有名」の形で入力して開きます。
接続できないときは、ネットワークがプライベートになっているか、ネットワーク探索とファイル共有が有効か、共有元のPCのユーザー名とパスワードで接続しているかを順に確かめます。
この記事は、2026年10月18日に確認したMicrosoftの公式ヘルプと公式ドキュメントをもとにしています。
画面の項目名は、この機のWindows 11の日本語の表示ファイルでも照合しましたが、共有の設定や接続は実際に行っていないため、実機での再現は含まない内容です。
インターネット越しに社外の人と共有する場合は、この方法ではなくOneDriveなどのクラウドの共有を使うよう、公式ヘルプでも案内されています。
共有を始める前に決めること
| 決めること | 選ぶもの |
|---|---|
| 共有する場所 | 共有専用のフォルダーを1つ作る(ユーザーフォルダー全体は共有しない) |
| 相手 | 共有元のPCにあるユーザー(アカウント)を指定する |
| 権限 | 見るだけなら「読み取り」、追加や編集もするなら「読み取り/書き込み」 |
| 接続のしかた | 相手は共有元のPCのユーザー名とパスワードで接続する |
共有するフォルダーは、必要なファイルだけを入れた専用のフォルダーにしておくと、見せるつもりのないファイルまで共有する事故を防げます。
フォルダーを共有する(かんたんな方法)
- 共有したいフォルダーを右クリックし、「その他のオプションを確認」を選ぶ
- 「アクセス権を付与する」から「特定のユーザー…」を選ぶ
- 共有する相手のユーザーを選んで追加する
- 相手ごとに、アクセス許可のレベル(読み取り、または読み取り/書き込み)を選ぶ
- 「共有」を押す
公式ヘルプでは、手順1の項目は「その他のオプションを表示」と書かれており、この機のWindows 11の表示ファイルには「その他のオプションを確認」と「その他のオプションを表示」の両方があります。
Windows 11の右クリックメニューで、旧来のメニューを開く項目のことです。
Windowsの表示ファイルでは、アクセス許可のレベルについて次のように説明されています。
| レベル | できること |
|---|---|
| 読み取り | ファイルを開けるが、変更はできない |
| 読み取り/書き込み | ファイルを開く、変更する、新しく作ることができる |
相手の一覧には「すべてのユーザー」(Everyone)も選べます。
Windowsの表示ファイルには、すべての人に共有したフォルダーは、このPCにユーザーアカウントとパスワードがない人でもアクセスできる、という警告があります。
職場や共用のネットワークでは「すべてのユーザー」を選ばず、相手のユーザーを指定してください。
共有名や同時接続数を決める(詳細な共有)
共有名を自分で決めたい場合や、権限を細かく決めたい場合は「詳細な共有」を使います。
- フォルダーを右クリックし、「プロパティ」を開く
- 「共有」タブの「詳細な共有…」を押す
- 「このフォルダーを共有する」にチェックを入れる
- 「共有名」を入れる(相手が入力する名前になる)
- 必要なら「同時に共有できるユーザー数」を決める
- 「アクセス許可」を押し、ユーザーごとに「フル コントロール」「変更」「読み取り」を許可する
- 「OK」で閉じる
「共有」タブには「ネットワーク パス」が表示されます。
相手のPCで入力する場所は、ここに出ている形をそのまま使います。
共有名には使えない文字があり、ADMIN$とIPC$は予約されているため使えないと、Windowsの表示ファイルにあります。
共有の権限とフォルダー自体の権限
「詳細な共有」の「アクセス許可」は、ネットワーク越しに入るときの権限です。
フォルダーには、これとは別に「プロパティ」の「セキュリティ」タブで決める権限もあります。
相手が書き込めないときは、共有のアクセス許可と「セキュリティ」タブの両方で、そのユーザーに書き込みが許可されているかを見比べてください。
相手のPCから共有フォルダーを開く
- エクスプローラーを開く(Windowsロゴキー+E)
- アドレスバーに「\\コンピューター名\共有名」と入力してEnterを押す
- ユーザー名とパスワードを聞かれたら、共有元のPCのユーザー名とパスワードを入れる
エクスプローラーの左の「ネットワーク」から、共有元のPCを探して開くこともできます。
パスの書き方(UNC)やMacとの違いは、MacとWindowsの共有パスを変換する方法で説明しています。
毎回開く場合はネットワークドライブにする
公式ヘルプでは、エクスプローラーの左で「PC」を選び、上のメニューの「その他」からネットワークドライブの項目を選ぶ手順が案内されています。
ヘルプでは「ネットワーク ドライブのマップ」、Windowsの表示ファイルでは「ネットワーク ドライブの割り当て」と書かれており、表示はどちらかになります。
「ドライブ」で文字を選び、「フォルダー」に共有フォルダーのパスを入れ、毎回つなぐなら「サインイン時に再接続する」をオンにして「完了」を押します。
その他のメニューに見当たらないときは、左の「PC」を右クリックすると出ると、公式ヘルプに書かれています。
共有しているフォルダーを確かめる・やめる
共有元のPCでエクスプローラーのアドレスバーに「\\localhost」と入力すると、ネットワークで共有しているフォルダーが一覧で表示されます。
公式ヘルプによると、ユーザーフォルダーの中のフォルダーを共有していると、ユーザーフォルダー全体が表示されますが、これは自分が自分のファイルにアクセスできることを示しているだけで、全部が共有されているわけではありません。
共有をやめるときは、フォルダーを右クリックし、「その他のオプションを確認」から「アクセス権を付与する」を開いて「アクセス権の削除」を選びます(公式ヘルプの表記)。
この項目は共有していないフォルダーにも表示されると、公式ヘルプに書かれています。
接続できないときの確認点
公式ヘルプでは、共有するすべてのPCで次の点を確かめるよう案内されています。
- Windows Updateで、すべてのPCを最新の状態にする
- すべてのPCが同じネットワーク(同じルーター)につながっている
- Wi-Fiを使っている場合は、ネットワークをプライベートに設定する
- 共有の詳細設定で、プライベートネットワークのネットワーク探索とファイルとプリンターの共有をオンにする
- 共有に関係するサービスが自動で起動するようにする
共有の詳細設定は、設定の検索欄に「高度な共有設定の管理」と入力して開くと、公式ヘルプにあります。
エクスプローラーの「ネットワーク」を開いたときに「ネットワーク探索が無効になっています」と出た場合は、その表示を押して「ネットワーク探索とファイル共有の有効化」を選びます。
サービスは、Windowsロゴキー+Rで「services.msc」を開き、次の4つが実行中で、スタートアップの種類が「自動」になっているかを見ます。
- Function Discovery Provider Host(ヘルプの訳は「機能探索プロバイダー ホスト」)
- Function Discovery Resource Publication(ヘルプの訳は「機能探索リソース公開」)
- SSDP Discovery(ヘルプの訳は「SSDP 探索」)
- UPnP Device Host(ヘルプの訳は「UPnP デバイス ホスト」)
この機のWindows 11では、4つとも英語の名前で表示されていました(サービスの表示名を読み取って確認)。
「パスワード保護共有を無効にする」について
公式ヘルプのトラブルシューティングには、すべてのネットワークでパスワード保護共有を無効にする手順も含まれています。
これはパスワードなしで接続できるようにする設定ですが、Microsoftの公式ドキュメントでは、Windows 10 バージョン1709以降はSMB2とSMB3のクライアントでゲストでの接続が既定で許可されず、Windows 11 Proでもビルド25267以降は既定で接続できないと説明されています。
そのため、相手のPCがWindows 11 Proなどの場合、パスワード保護共有を無効にしても、パスワードなしでは接続できないことがあります。
共有元のPCにあるユーザー名とパスワードで接続する形にするほうが、設定の食い違いが起きにくく、安全です。
ゲスト接続とSMB署名のエラー
公式ドキュメントでは、Windows 11 バージョン24H2のEnterprise・Pro・Educationでは、送信と受信の両方でSMB署名が必須になっていると説明されています。
ゲストでの接続しかできない機器につなごうとすると、組織のセキュリティポリシーで認証されていないゲストアクセスがブロックされている、という内容のメッセージや、エラーコード0x80070035が出ることがあると、公式ドキュメントに書かれています。
公式ドキュメントは、ゲストでの接続を有効にすることも、SMB署名を無効にすることも勧めていません。
相手がWindowsのPCなら、ユーザー名とパスワードで接続する形に直すのが先です。
NASなどの機器の場合は、機器の側でユーザーを作ることと、SMB署名を有効にできるかを、機器のメーカーの資料で確かめてください。
よくある詰まりどころ
| 起きていること | 見るところ |
|---|---|
| ネットワークに相手のPCが出てこない | ネットワークがプライベートか、ネットワーク探索がオンか |
| パスを入れても開けない | コンピューター名と共有名が「ネットワーク パス」の表示と同じか |
| ユーザー名とパスワードが通らない | 共有元のPCのユーザー名とパスワードを入れているか |
| 開けるが保存できない | 共有の権限と、セキュリティタブの権限の両方で書き込みが許可されているか |
| 急に開けなくなった | 共有元のPCの電源が入っているか、スリープになっていないか |
ネットワークドライブやフォルダーに接続できない場合、接続先のPCの電源が入っていないか、適切なアクセス許可がない可能性があると、公式ヘルプにも書かれています。
参考にした資料
- Microsoft サポート「Windows におけるネットワーク経由のファイル共有」(Windows 11のタブ)
- Microsoft Learn「SMB2 および SMB3 でセキュリティで保護されていないゲスト ログオンを有効にする方法」
- Microsoft Learn「SMB 署名動作の制御」
- この機のWindows 11(ビルド26200)の日本語の表示ファイル(ntshrui.dll.mui・explorerframe.dll.mui・NetworkExplorer.dll.mui)
いずれも2026年10月18日に確認しました。
