この方法は見た目を隠すだけで、背後の文字データは消去されていません。
テキストを選択してコピーすると元の文字が読み取れるため、機密情報を扱う外部提出用資料には使用しないでください。
文字データを完全に消去する方法はPDFの白塗りは消えていない|文字が読めてしまう理由と確実に消す方法にまとめています。
Adobe AcrobatでPDFのテキスト上に白の図形を重ね、簡易的に文字を隠す手順を解説します。
提出を伴わない個人用のメモや一時的な目隠し用途であれば手軽に活用できます。
※本記事ではAdobe Acrobat Proを使用して操作手順を解説しています。
白で塗りつぶして消す方法は「白塗り」「白抜き」と表現されることもあります。
Adobe Acrobatで文章の一部を白で塗りつぶして隠す手順
注釈機能の四角形ツールを使用すれば、手軽に白塗りの目隠しを作成できます。
まずAdobe Acrobatを起動し、対象のPDFファイルを開きます。
メニューバーから「表示」>「ツール」>「注釈」>「開く」を選択し、注釈ツールバーを表示します。

ツールバーの図形アイコンから「長方形」ツールを選択します。

隠したい文字の範囲をドラッグして長方形で囲みます。
配置した長方形を右クリックし、コンテキストメニューから「プロパティ」を選択します。

「線色」と「塗りつぶしの色」の両方を白(#FFFFFF)に設定し、「OK」をクリックします。

これで対象テキストの上に白い図形が配置されます。
元PDFを残して別名で保存し、保存した出力を再度開いて白い図形の位置を確認します。
業務効率化に役立つツールの解説記事は、以下の関連記事から確認できます。

白塗りの図形を重ねるだけでは文字が消えない技術的な理由と注意点は以下の記事で解説しています。

元を残して白塗りの範囲を確認する
練習用PDF・PNG・検証スクリプトをダウンロード(ZIP)。
2026年10月2日に作った架空の文字と模様で、個人情報や実務の資料は含みません。
まずsource.pdfの1ページ目を開き、DEMO-SECRET-42の文字だけを白い図形で覆います。
PUBLIC-CONTENT-Aまで覆わないよう範囲を確認し、source.pdfとは違う名前で保存します。
同梱のcovered.pdfは、白い四角を重ねた表示を比較するための例です。
保存したコピーを開き直し、図形の位置と残す文字を確認してからDEMO-SECRET-42を検索します。
この例では、見た目は隠れていても検索・抽出で文字が残ります。
比較用PDFはpypdfで白い四角を重ね、Popplerの描画と文字抽出で確認しています。
Acrobatの注釈を実操作した証跡ではなく、現在のAcrobat/Readerの画面操作は今回未検証です。
位置を間違えた場合は作業用コピーで図形を選び直すか、保持したsource.pdfからやり直します。
文字そのものを外部提出用に削除する場合は、墨消しと本文以外の情報の確認手順へ進みます。
まとめ
PDF書籍の記載ミスを確認する個人用コピーなど、表示を一時的に整える用途に使います。配布用の改訂版は元の原稿で訂正して出力し直します。
短時間で見た目を整えられるだけでなく、白塗りの上にテキストボックスで追加の文字を入力することもできるため、簡易的な修正方法として有用です。
