Figma用にPCを買い替えるべきか、という相談をよく受けます。
買い替える前に、普段のFigmaファイルで遅くなる操作と、そのときのPCの状態を確認してください。
ファイルを開くまでの待ち時間、キャンバスの描画、画面の狭さでは、調べる項目が異なります。
対応OS・ブラウザと描画環境を確認する
Figmaはブラウザ版でもPCのCPU・メモリ・GPUを使います。
ブラウザで動くという理由だけで、どのPCでも同じ速度になるとは判断できません。
まず公式の動作要件で、使っているOSとブラウザが対応しているか確認します。
描画にはWebGLを利用し、シェーダーなど一部機能には追加の条件があります。
表示が崩れる場合は、ブラウザやグラフィックドライバーの更新状況、WebGLの利用可否を確認してください。
デスクトップアプリにも描画環境の要件があり、アプリへ切り替えるだけで性能不足を解消できるとは限りません。
特定のファイルだけ重い場合はメモリ使用量を見る
小さなファイルは動くのに、特定のファイルだけ重くなる場合は、ファイル構成を点検します。
メインメニューのView(表示)からMemory usage(メモリ使用量)を開き、Manage memoryで負荷の大きいレイヤーやコンポーネントを確認します。
この表示が扱うWASMメモリと、PCに搭載したRAMの容量は同じものではありません。
公式ヘルプはブラウザごとのメモリ制限を説明しており、デスクトップアプリにも制限が適用されます。
RAMを増設しても、ファイル側の制限を取り除けるとは限らない点に注意してください。
多数のバリアントや不要な非表示レイヤー、高解像度画像などを確認し、必要に応じてファイルを分けます。
ページを開くごとに読み込まれる内容もあるため、ページ数だけで負荷を決めず、実際の使用量を確認します。
整理前にコピーを保存し、元のページを削除する前に移動先の内容、コンポーネント参照、共有相手のアクセスを確認してください。
PC全体が重い場合は併用アプリを確認する
複数のアプリやブラウザタブを使っているときだけ遅くなる場合は、OSのタスクマネージャーやアクティビティモニタでメモリ使用状況を確認します。
不要なタブやアプリを閉じ、同じFigmaファイル・同じ操作で変化を比べてください。
16GBや32GBという容量だけで快適さを保証することはできません。
増設や買い替えは、普段の同時使用量と、Photoshopなど併用アプリの要件を基に判断します。
CPUもブランド名や動作周波数だけで比較せず、世代、冷却条件、実際の作業での待ち時間を確認します。
読込待ちと操作の遅さを分ける
ファイルを開くまでの待ち時間や画像の読込が問題なら、通信状態やサービス側の障害も確認します。
同じファイルをほかの環境で開けるか、別の小さなファイルでも同じ症状になるかを比較すると、原因の範囲を絞れます。
デスクトップアプリではローカルフォントを追加のフォントインストーラーなしで利用できます。
これはフォント利用やファイル管理上の利点であり、すべての処理がブラウザ版より速いという意味ではありません。
画面の狭さは性能不足と分けて考える
パンやズームは滑らかなのに、資料とキャンバスを同時に見られない場合は、画面配置や外部モニターを検討します。
表示倍率、文字サイズ、接続できる解像度を確認し、PC本体の交換が必要か判断してください。
運営メディア「デザノマ」のFigmaにも使う作業用モニターの選び方で、画面サイズや接続条件を比較できます。
買い替え前に残しておく記録
OS・ブラウザのバージョン、搭載メモリ、併用アプリ、ファイルのメモリ表示、遅くなる操作を記録します。
同じ条件で変更前後を比べると、増設すべき部品やファイル整理の効果を判断しやすくなります。
本記事では特定機種のFigma実機ベンチマークは行っていません。
Figmaの操作方法は、次のまとめから確認できます。

参考:Figmaの動作要件、ファイルのメモリ使用量を減らす方法、デスクトップアプリの要件、公式トラブルシューティング。
具体的な機種や増設費の比較は、運営メディア「デザノマ」の制作PCの構成と増設の選び方で確認できます。
