「グラフィックデザインを勉強したいけど、どんな本があるかわからない……」
勉強するための本にお悩みのあなたに、おすすめの本を30冊まとめました。
- 基礎知識
- レイアウト
- フォント
- ロゴデザイン
- 配色
- 実践
以上のカテゴリごとにまとめてあります。
気になるところから読んでみて、「おっ」と思ったものを手にとってみてくださいね。
「どのカテゴリから読めば良いかもわからない」という方は、ぜひ「基礎知識」のカテゴリからどうぞ。
グラフィックデザイナー本の基礎知識
まずはデザインについての基礎知識です。
なるほどデザイン
- 初心者を挫折させない読みやすさ
- デザインの基礎やプロセスを、図解や写真などのビジュアルで解説
- デザイナーの視点「七つ道具」で、直感的に学習できる
ビジュアルでの解説がわかりやすく、読んでいて楽しい一冊です。
これを読んだあとは、チラシやポスターを見る視点が変わっていることに気づきます。
デザイナーになる。 伝えるレイアウト・色・文字のいちばん大切な基本
- 「【プロのデザイナーになるためのノウハウがわかる最短コース!】」
- デザイナーとは、デザインとは、という「入門の入門」から教えてくれる
- デザイン手法の基礎知識をおさえ、実例を見て学ぶ
図解がポップなイラストで可愛らしく、見ていて楽しい……だけでなく、ちゃんと学びになる本。
デザインの考え方である、「対象人物を決める」「対象人物から想いを聞く」といった、最初の最初から教えてくれるので安心感があります。
ノンデザイナーズ・デザインブック
- 「デザイナーではない人のためのデザイン本」
- 第一版刊行から20年以上読まれている、デザイン入り口の定番
- デザイン4原則を中心に丁寧に解説
海外の翻訳本ですが、日本語版として「日本語を使ったデザイン」を名刺、フライヤー、ウェブを作例に教えてくれます。
写真や図も多く、初心者向き。しかしプロのデザイナーにも長年愛されている一冊です。
デザイン入門教室[特別講義] 確かな力を身に付けられる ~学び、考え、作る授業~
- 「デザインで大切なのは、センスではない」
- デザイン4原則から、写真の使い方・配色・インフォグラフィックなど幅広く解説
- 情報量が多い
「紙面や資料などで人に伝える機会がある人」を読者として想定しているため、文章のデザイン・図やチャートの作り方も網羅しています。
デザイン全般についての教えが詰まっているぶん、読み応えがあります。
やってはいけないデザイン
- 「やってはいけない、素人デザイン」と「プロのデザイン」を比較で解説
- レイアウト、フォント選び、配色などをプロの視点で改善
- 名刺、スライド、ポスターなど、身近な例で考えられる
「本業はデザイナーじゃないのに、自分でデザインしなくてはいけない、素人デザイナーさん」を読者として想定しています。一般人でもふれることのある、名刺やスライドなどが題材なので、考えやすくとっつきやすいです。
素人デザインが「ダサい」ぶん、プロのデザインが鮮やかに引き立ちます。
簡単だけど、すごく良くなる77のルール デザイン力の基本
- デザイナーではない人向けの、デザインの基本
- 説明不要の「伝わる」デザインの作り方を解説
- 「SNS映え」のための写真活用術も
累計65万部の「〇〇力の基本」シリーズ、「デザイン」版です。
チラシ、ポスター、プレゼン資料など、すぐに役立つデザインのコツを学べます。「SNS映え」を意識したテクニックが載っているところが時代を感じますね。
あるあるデザイン
- デザインでよく使う手法をまとめた、「あるある」レイアウトフレーズ集
- 「丸インパクト」「さんかく散らす」「だいたいツートーンでいける」などのワンフレーズで覚えやすい
- フレーズは45個、作例は270点
「こういうデザイン、見たことある!」と思ってしまう、「あるある」がまとまっています。ワンフレーズがざっくりとデザインをまとめてくれているので、どこに注目すべきかわかりやすいです。
ワンフレーズのざっくり加減が面白くて、先へ先へと読んでしまう一冊。
けっきょく、よはく。
- 「デザインは、「余白」が9割」
- 余白の使い方に焦点を当てたデザイン本
- 新米デザイナーとベテランデザイナーの作品の対比で進む
新米デザイナーの「いまいちさん」と、ベテランデザイナーの「しゅっと先輩」の掛け合いを交えながらすすむ、「余白のデザイン」本です。
「しゅっと先輩」が「いまいちさん」の作品を添削し、改善例を出していくのですが、これがまさに「しゅっと」しているのです。改善パターンが複数あるのも、「自分だったら」と考えるきっかけになるかもしれません。
デザインの基本ノート 仕事で使えるセンスと技術が一冊で身につく本
- デザインの現場で使えるノウハウ・知識の本
- これからデザイナーになりたい人、デザイナーだけど自信がない人が対象
- デザインの基本、レイアウトから、タイポグラフィ・現場での基礎知識まで網羅
文章による解説と、図解による解説が半々。理解するタイプが論理的・直感的、どちらでも見やすい構図です。
幅広く濃い知識を扱っています。
誰も教えてくれないデザインの基本
- デザインスキルを身に着けたい、すべての人の入門書
- 書体・文字組みなど基本は押さえつつ、紙と印刷の知識も教えてくれる
- 著者の細山田デザイン事務所では、書籍・雑誌を中心にグラフィックデザイン全般をうけおう
文字だけでデザインするところから始まります。レイアウトや写真に手をつけたくなる初心者には新鮮かもしれません。
特殊紙についても記述があり、紙や印刷への知識が深まります。
たのしごとデザイン論〈クリエイターが幸福に仕事をするための50の方法論。〉
- 職業としてのグラフィックデザイナーを解説
- 「他の仕事」を学び、「たのしいしごと」の方法を学ぶ
- デザインの知識より、デザイナーとしての仕事をする方法の本
この本では、「デザイン4原則」や「配色」「レイアウト」などの知識より、「グラフィックデザイナー」としてどう働いていくか、に焦点をあてています。
デザインを仕事にしたい人に、現実と工夫を教えてくれる本です。Amazonの定額読み放題サービス「Kindle Unlimited」でも読むことが出来ます(2021年6月時点)。
グラフィックデザイナー本のレイアウト
続いてレイアウトに関する書籍の紹介です。
伝わるデザインの基本 増補改訂版 よい資料を作るためのレイアウトのルール
- かっこよくて伝わる資料を作りたい、ビジネスパーソンや学生に向けた本
- 文字・文章の見せ方に重点を置いている
- すぐに使えるテクニックでありつつ、その理由もきちんと学べる
PowerPointやWordでの、資料作成に焦点をあてたデザインのルールを教えてくれます。
身近なところでデザインを試してみたいひとにおすすめ。
レイアウト・デザインの教科書
- 対象読者はレイアウト初心者~中級者
- レイアウトの基本・応用・作り方まで網羅
- 悪い例を出し、改善点を上げたあとで良い例が登場。違いがより鮮明に伝わる
本文も参考になりますが、レイアウト初心者が思わず読み入ってしまうコラムにも注目。
「わかりづらいレイアウトができてしまう理由」「似た雰囲気のデザインが生み出される理由」など、短く簡潔な内容ながら奥の深い内容が記されています。
レイアウト、基本の「き」
- 初歩的な部分に重きを置いた、初心者向けの入門書
- 文字組や約物の使い方・配色のテクニックの解説を増やした増補版
- 基本中の基本をおさえることで、レイアウトができるようになる
約物の使い方や、校正についても言及した本です。
文字を扱うデザイナーとしての基本を教えてくれます。
レイアウトデザイン見本帳 レイアウトの意味と効果が学べるガイドブック
- レイアウトの基本をおさえ、豊富な作例を見て学べる見本帳
- 見た目だけの説明でなく、見る人への心理的効果・そうすることの意味も解説
- 初心者向けの入門書であり、経験者向けの参考書にもなる
豊富な図解・作例で、直感的にわかりやすい本です。
レイアウトの作例だけでなく、意味や効果といった裏側の設計まで考えたい人に。
1枚で情報を伝えるデザイン
- 情報を伝えている「チラシ」に絞った作例集
- 旅行・製薬・教育など、幅広い業種のチラシを紹介
- 300ページ超えの大ボリューム
「1枚」で情報をいかに伝えているか、整理できているかを学べる1冊。
ボリュームも多い分、ちょっとお値段がはります。デザインに慣れてきて、引き出しを増やしたい人に。
もっとクイズで学ぶデザイン・レイアウトの基本
- A案とB案を見て、どっちのデザインが優れているかの問題に答えていく、クイズ形式のデザイン本
- パッと見て、考えて、言葉で表現する練習ができる
- 自分のデザインの感覚を言語化するので、論理的にデザインを考えられる
クイズ形式でデザイン・レイアウトを学ぶ、面白い形式の本です。
本の構成が「ただ読む」だけでなく、「考える」ステップを作ってくれているので、アウトプットすることでより理解を深めていくことが出来ます。
グラフィックデザイナー本のフォント
フォントに関する書籍の紹介です。
ほんとに、フォント。
- 「けっきょく、よはく。」の第二弾
- 条件に合うフォントを選ぶための、「センス」を解説
- 多くのジャンルを見て学べる
上で解説した、「けっきょく、よはく。」シリーズの「フォント」編です。「いまいちさん」と「しゅっと先輩」も登場します。
スタイリッシュ・ナチュラル・ビジネスなど、多彩なジャンルのデザインを見ることができます。
文字のレイアウトで魅せる広告デザイン
- 文字を重ねる・囲むなどの「文字レイアウト」のデザイン本
- 効果的なレイアウトで目を引く事例を、アプローチ別に紹介
- 300点以上の作品を収録
「字体」ではなく、「文字のレイアウト」に焦点をあてた本です。
「動きをつける」で出てくる文字デザインは、「これがデザインか……」と圧倒されてしまうほど。「目を引く」レイアウトを体感できます。
タイポグラフィの基本ルール ―プロに学ぶ、一生枯れない永久不滅テクニック―
- デザイナー・アートディレクターが知っておくべきタイポグラフィ(活字、文字)の基本ルール
- 9つの基本レイアウトパターンと10種類の演出スタイルを解説
- 文字やフォント、書体の選び方といった基礎から、「文字の作り方」まで
図解が多くわかりやすいですが、情報量が多いので最初に読むと面食らうかもしれません。デザインの勉強に慣れてきたころに手にとりたい一冊です。
グラフィックデザイナー本のロゴデザイン
ロゴデザインに関する書籍の紹介です。
ロゴのつくりかたアイデア帖”いい感じ”に仕上げる65の引き出し
- デザイナーも、デザイン未経験者も読める本
- ロゴづくりの基礎知識、制作の流れをおさえられる
- 2章と3章はまるまるロゴのアイデア
月額980円の定額読み放題「Kindle Unlimited」でも読める本です(2021年6月時点)。
シンボルマークのロゴと、文字で作るロゴに分けてアイデアを示してくれます。短いフレーズでアイデアがまとまっているので、読みやすく覚えやすいです。
ロゴデザインの教科書 良質な見本から学べるすぐに使えるアイデア帳
- 「ロゴデザインに関わるすべての人に役立つ!」
- これからデザイナーになりたい人、デザイナーだけど自信がない人が対象
- 有名デザイナー・佐藤可士和氏へのスペシャルインタビューも掲載
ロゴの基本情報や制作の流れといった基礎をおさえたあと、「やさしい」「ナチュラル」などのイメージ別ロゴを見ることができます。
セブンイレブンのブランディングや、楽天・ユニクロなどのロゴを手がけた、佐藤可士和氏のスペシャルインタビューは必見です。
ロゴデザインの現場 事例で学ぶデザイン技法としてのブランディング
- ロゴデザインと、ブランディングとしてのデザインについて解説
- 3名のデザイナーが、実際に現場でどうデザインに向き合っているかを見られる
- デザイナーだけでなく、クライアントにとっても役立つ「現場」の知識
取り上げられているデザイナーは、田中雄一郎氏、小野圭介氏、佐藤浩二氏の3名。
ロゴデザインが深く関わる、「ブランディング」の視点からデザイナーの現場での仕事が書かれています。
グラフィックデザイナー本の配色
配色に関する書籍の紹介です。
やさしい配色の教科書
- 「これからはじめる人のための、配色の基本。」
- 「やさしい」タイトルどおり、「これだけ覚えておけば大丈夫」な色のルールを厳選
- 配色の基礎知識から、心理効果・視覚効果、イメージ表現、実践まで
基礎知識から一歩ずつ理解を進められるので、初心者向けの「やさしい」配色の教科書です。
基礎知識にとどまらず、「主役の色」や「見やすい色」など、実践的なことも教えてくれます。
配色アイデア手帖 めくって見つける新しいデザインの本
- イメージを形に変える、新しい配色の本
- 印象別・年代別・国別・色相別の配色見本が3175選
- 仕事にも趣味にも、デザインで色を扱うすべての人向け
「カジュアル」「ロマンティック」「ナチュラル」「ダイナミック」などのイメージから配色を選ぶことができる、雑誌のような本です。30刷の重版がされているほどの人気ぶり。
見てわかる、迷わず決まる配色アイデア 3色だけでセンスのいい色
- 「え?これも3色?」という帯のコピーどおり、つい色を数えてしまう本
- ポップ・エレガント・モダンなど、イメージ別に配色を探せる
- スマホ・タブレットでも見られる「配色見本帳」が特典としてダウンロード可能
可愛い色合いが目をひく印象的な表紙ですが、「紳士に似合うシックな配色」「英国風トラディショナル」など、可愛いだけではない配色見本帳です。
配色バランスでこうも印象が変わるのかと驚かされます。
配色デザイン見本帳 配色の基礎と考え方が学べるガイドブック
- 対象読者は、イメージどおりの配色を作りたいひと
- 色の知識・配色の基本をおさえたあと、日常やデザインで使われる配色を解説
- 著者は、デザインの現場のルールや、レイアウトの法則の本も手がける
タイトルに基礎とはありますが、情報の多さや濃度は中級者向け。
基本から応用、実践まで網羅しています。
グラフィックデザイナー本の実践
実践的な内容に関する書籍の紹介です。
Illustrator しっかり入門
- Illustratorを初めてさわる人を対象にした入門書
- 図形を描くなどの基本操作からはじまる、「1から」の本
- 著者は「Illustrator 10年使える逆引き手帖」も書くアートディレクター
グラフィックデザイナーの基本・Illustratorの入門書です。
1章から順番に読むことで、Illustratorの基礎操作を習得できる流れになっています。
デザインの教室 手を動かして学ぶデザイントレーニング
- デザインの「問題集」
- 基本的な図形・色の平面構成を学び、実践的なレイアウトへ
- インプットとアウトプットの両立
付属CD-ROMに素材と完成ファイルが入っているので、すぐにトレーニングすることが可能です。
2008年発売の本ながら、10年以上たっても読まれています。
10倍ラクするIllustrator仕事術 【増強改訂版】ベテランほど知らずに損してる効率化の新常識
- 想定読者は、Illustrator中級者以上のレベル
- 前版から45%ボリュームアップ!
- 「直しに強いデータの作り方」「使い回しと一括反映の方法」など
DTPで活躍する著者たちによる、Illustrator効率化テクニック集です。
入門書ではありませんが、Illustratorの基本操作を覚えたあとに読んでみると、効率化テクニックも吸収しやすいでしょう。
【グラフィックデザイナー】デザインの勉強したい人におすすめの本30選まとめ
以上、グラフィックデザイナー向けのデザインを勉強できる本についてまとめました。
- なるほどデザイン
- デザイナーになる。 伝えるレイアウト・色・文字のいちばん大切な基本
- ノンデザイナーズ・デザインブック
- デザイン入門教室[特別講義] 確かな力を身に付けられる ~学び、考え、作る授業~
- やってはいけないデザイン
- 簡単だけど、すごく良くなる77のルール デザイン力の基本
- あるあるデザイン
- けっきょく、よはく。
- デザインの基本ノート 仕事で使えるセンスと技術が一冊で身につく本
- 誰も教えてくれないデザインの基本
- たのしごとデザイン論〈クリエイターが幸福に仕事をするための50の方法論。〉
- 伝わるデザインの基本 増補改訂版 よい資料を作るためのレイアウトのルール
- レイアウト・デザインの教科書
- レイアウト、基本の「き」
- レイアウトデザイン見本帳 レイアウトの意味と効果が学べるガイドブック
- もっとクイズで学ぶデザイン・レイアウトの基本
- 1枚で情報を伝えるデザイン
- ほんとに、フォント。
- 文字のレイアウトで魅せる広告デザイン
- タイポグラフィの基本ルール ―プロに学ぶ、一生枯れない永久不滅テクニック―
- ロゴのつくりかたアイデア帖”いい感じ”に仕上げる65の引き出し
- ロゴデザインの教科書 良質な見本から学べるすぐに使えるアイデア帳
- ロゴデザインの現場 事例で学ぶデザイン技法としてのブランディング
- やさしい配色の教科書
- 配色アイデア手帖 めくって見つける新しいデザインの本
- 見てわかる、迷わず決まる配色アイデア 3色だけでセンスのいい色
- 配色デザイン見本帳 配色の基礎と考え方が学べるガイドブック
- Illustrator しっかり入門
- デザインの教室 手を動かして学ぶデザイントレーニング
- 10倍ラクするIllustrator仕事術 【増強改訂版】ベテランほど知らずに損してる効率化の新常識
スクールや動画教材でもデザインは学べますが、本には本のよさがあります。
本で勉強するメリットとしては、体系的な知識が身につくことや、必要なときにすぐに取り出して確認できることがあげられます。
ぜひ、自分に合った方法でデザインを学んでみてください!